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「不要なのに利用料金が生じ続けるクラウド」がなくならないのはなぜ?クラウドサービスの無駄遣いを防ぐ方法【第2回】

使わないのに契約したクラウドサービスや「シャドーIT」は、余計なコストを生む原因となる。こうしたクラウドサービスの無駄遣いは、なぜ起こってしまうのか。防ぐ方法とは。

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 クラウドサービスのコスト上昇に悩むユーザー企業は、クラウドサービスのリソースやライセンスを必要以上に契約している場合がある。クラウドサービスの利用方法を見直し、無駄なコストを削減するにはどうすればよいのか。クラウドサービスの無駄遣いが発生する2つ目の理由を説明する。

2.利用実態が見えない

 リソースの配分ミスは、IT部門の承認を受けずに事業部門が契約した「シャドーIT」のクラウドサービスや、経験の浅いスタッフが手動で管理しているクラウドサービスでよく見られる。例えばプロジェクトで不要になったリソースが稼働し続けているために、不要なコストが発生していることがある。

 アプリケーションがクラウドサービスのリソースをどのように使用しているかを理解することは、IT部門にとって重要だ。ただしそれが困難な場合が2つある。

 1つ目は、自社のクラウドエンジニアが追い付けないスピードで、新しいクラウドサービスの契約が進む場合だ。このような場合は、クラウドサービスの利用方法を十分に説明するドキュメントの作成が遅れ、さらにエンドユーザーのコスト管理に対する意識が育ちにくくなる。

 2つ目は、リソースの使用状況を可視化していない場合だ。リソースの可視化が不十分だと、アプリケーションの動作要件を満たして利用できる状態にするために、クラウドサービスのリソースを過剰に確保してしまいやすい。クラウドサービスのリソースの自動調整機能の契約や未使用リソースの停止などは、クラウドサービスのリソースを使い過ぎないようにするための基礎となる。


 第3回は、クラウドサービスの無駄遣いが発生する3つ目と4つ目の理由を説明する。

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