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ITを「みんなのもの」にするにはまず何をすべきかIT業界で活躍する女性のロールモデル【第6回】

英Computer Weeklyは毎年、IT業界で活躍する女性を表彰している。その中で「Hall of Fame」(殿堂入り)を果たした、2人の人物の特徴とは。

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 英国のIT業界で活躍する女性を表彰するアワード「Most Influential Women in UK Technology」を毎年実施している英Computer Weekly。本稿で紹介する人物はいずれも、人生のある段階からITに触れることの大切さを感じているという。

アン・マリー・ニーサム氏

 アン・マリー・ニーサム氏は、ネットスーパーを主軸とする小売業者Ocado Group傘下でAI(人工知能)技術とロボットを開発するKindredのCOO(最高執行責任者)を2022年3月から務めている。

 ニーサム氏は、若い女性にIT業界に参入してもらうためには、教育制度の早い段階から啓発活動を実施することが必要であるという信念を持っている。

 ソフトウェアエンジニアだったニーサム氏は、2001年にOcado Groupに入社。ソフトウェアエンジニアとして勤務していた。2012年にはOcado Technologyのポーランド拠点の立ち上げに関わった。2014年にOcado TechnologyのCOOに就任、2020年からは最高技術責任者(CTO)室のコマーシャルディレクターとしてロボット工学と自動化を専門とするチームを率いた。

キャリー・アン・フィルビン氏

 2016年にRising Stars部門で表彰されたキャリー・アン・フィルビン氏は当時、慈善団体Raspberry Pi Foundationに所属していた。2023年1月からは、STEAM(科学、技術、工学、芸術、数学)教育に取り組む慈善団体Institute of Imaginationで、戦略開発や学習資源の開発などに取り組んでいる。

 フィルビン氏は他にも以下のような役職を務めている。

  • Pythonソフトウェア財団(Python Software Foundation)のフェロー
  • 英国コンピュータ協会(BCS:British Computer Society)傘下でIT教育を実施するComputing at School(CAS)のボードメンバー
  • CAS内の傘下で「ダイバーシティー&インクルージョン」(D&I:多様性の受容と活用)の推進に取り組むCAS #includeのチェア

 YouTuber、作家、セカンダリー(中等教育)レベルのIT教育とICT(情報通信技術)の教師としての顔も持つフィルビン氏を突き動かすものは何か。全ての活動は、コンピュータサイエンスを誰にとってもより身近なものにすることを目的としているという。


 第7回は、政治や大手企業に関わる活躍を見せる人物を紹介する。

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