事務員志望から大学の名誉教授に――IT業界に貢献する女性たち:IT業界で活躍する女性のロールモデル【第15回】
英国のIT業界で活躍する女性を表彰している英Computer Weekly。表彰者の中で殿堂入りを果たした人物の、特筆すべき活動を紹介する。
英国のIT業界で目覚ましい活躍を見せる女性を表彰する「Most Influential Women in UK Technology」。英Computer Weeklyが2012年から実施しているアワードだ。このアワードで「Hall of Fame」(殿堂入り)を受賞した女性はどのような活動に取り組んできたのか。教育分野で活動を続ける2人の女性を紹介する。
マギー・フィルビン氏
マギー・フィルビン氏は2016年にMost Influential Women in UK Technologyを受賞した。IT業界で活躍する若者の育成を目的とした慈善団体TeenTechの創設者であり、テレビやラジオで30年以上にわたってSTEM(科学、技術、工学、数学)分野に関する報道に携わってきた。
IT業界における「ダイバーシティー&インクルージョン」(D&I)を推進するフィルビン氏は、2017年にこの分野での功績をたたえられ、大英帝国勲章の一つOBE(Officer of the Most Excellent Order of the British Empire)を授与された。他にも複数の名誉学位を授与されている。同氏は「驚くほど献身的なチームの支えがあった」と語っている。
マーガレット・ロス氏
ソレント大学(Solent University)でソフトウェアの品質について研究をしている名誉教授のマーガレット・ロス氏は、もともとは事務員を目指していた。学生時代に数学の学位を取得し、最終的にプログラミングとコンピュータの道に進んだ。
ソレント大学で働く傍ら、2008年3月に英国コンピュータ協会(BCS:British Computer Society)の会員になる。BCS配下の組織BCSWomenで、IT業界における女性の登用を支援する活動をしている。
2008年には教育分野への貢献が認められ、大英帝国勲章の一つMBE(Member of the Order of the British Empire)を授与された。
第16回も引き続き、殿堂入りを果たした人物を紹介する。
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