「DaaS」と「SaaS」の良さを損なわない“うまい使い分け方”は?:DaaSとSaaSの比較【後編】
現代の企業にとって「DaaS」や「SaaS」といった「as a Service」は欠かせない存在だ。それぞれをどのような場面で併用したり使い分けたりすれば、よりメリットを十分に得ることができるのか。実例とともに紹介する。
「DaaS」(Desktop as a Service)や「SaaS」(Software as a Service)など、市場にはさまざまな「as a Service」が出回っている。こうしたサービスは運用管理やコストの面で企業にメリットをもたらし得る。効果的にDaaSやSaaSを使う方法とはどのようなものか。以下で具体例を挙げながら解説する。
DaaSとSaaSの効果的な使い分け方とは?
DaaSとSaaSの具体的な利用例としては以下がある。
- PCでSaaSのアプリケーションを使う
- DaaSが提供する仮想デスクトップで、SaaSのアプリケーションを使う
- 企業が自社運用するアプリケーションに、DaaSを介して接続する
DaaSとSaaSは互いに並行して実行でき、補完する関係にもなれる。
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連載:DaaSとSaaSの比較
DaaS、SaaSを使いこなす
例えば大規模なオフィスで1000人以上のエンドユーザーがいる企業では、DaaSとSaaSでエンドユーザーのニーズをまかなうのは合理的だ。ただし、特定のカスタムアプリケーションが必要なチームがある場合、IT部門はそのカスタムアプリケーションを独自に配備する必要がある。
DaaSとSaaSがもたらす効果は、エンドユーザーのインターネット接続状況に左右される可能性がある。インターネット接続が不安定な場所で働くエンドユーザーがいる企業では、IT部門はDaaSやSaaSを避け、自社で運用するサーバでアプリケーションを実行することを検討すべきだ。遠隔地に常時100人のエンドユーザーがいる企業の場合、クライアントOS「Windows」または「macOS」が動作するPCをエンドユーザーに配布し、アプリケーションはSaaSで提供する方法がある。
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