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Microsoft製品が狙われる――対策に使えるWindowsの“あの機能”とは?ロシア系ハッカー集団「Storm-0978」の手口【後編】

多彩な攻撃手法を用いるロシア系サイバー犯罪集団「Storm-0978」は、Microsoft製品の脆弱性を悪用している。Storm-0978による攻撃に有効なセキュリティ対策とは。

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 Microsoft製品を悪用した攻撃活動を繰り広げているロシア系サイバー犯罪集団「Storm-0978」(別名「RomCom」)。Microsoftのオフィススイート「Microsoft Office」向けセキュリティツール「Microsoft Defender for Office 365」の脆弱(ぜいじゃく)性を悪用した攻撃も実施している。ユーザー企業が講じるべき対策とは。

Microsoftが推奨している防御策はこれだ

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 Microsoft によれば、Storm-0978はMicrosoft Defender for Office 365の脆弱性「CVE-2023-36884」を攻撃に悪用している。Microsoftは防御策として、Defender for Office 365のユーザー企業に対し、OS「Windows 10」と「Windows 11」が搭載するマルウェア対策機能「Microsoft Defenderウイルス対策」(Microsoft Defender Antivirus)のシステム保護機能を有効にすることを推奨している。それに加え、「EDR」(Endpoint Detection and Response)を使ってマルウェアを検出することも重要だという。

 2023年8月、MicrosoftはCVE-2023-36884のパッチ(修正プログラム)を公開した。パッチ公開までタイムラグがあったことについて、セキュリティベンダーRapid7ソフトウェアエンジニアのアダム・バーネット氏は、「Microsoftは『Microsoft Defenderウイルス対策を使っていれば、システムが保護される』と捉えている」と説明する。

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