生成AIによる「モダナイゼーション」に企業はどこまで“本気”なのか?:AIによるモダナイゼーションの可能性【後編】
生成AIは、企業が従来してきた“レガシーアプリケーション”のモダナイゼーションにも変化をもたらそうとしている。生成AIの活用によってモダナイゼーションは進むのか。
学習したデータを基に新たなデータを自動生成する人工知能(AI)技術「生成AI」(ジェネレーティブAI)は、幅広い分野に変化をもたらしている。その分野の一つが、企業が従来使用してきた“レガシーアプリケーション”のモダナイゼーションだ。ある調査では、生成AIが企業の意識に変化をもたらしている状況が明らかになった。企業は生成AIを活用したモダナイゼーションにどこまで本気なのか。
企業は生成AIによる「モダナイゼーション」に“本気”になったのか?
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データモダナイゼーション関連サービスを提供するHakkodaのCEOエリック・ダフィールド氏は、「企業はこれまで、必要に迫られてモダナイゼーションに取り組んできた」と振り返る。しかし生成AIの登場以降、「AI技術を用いて既存のアプリケーションをどう活用していくか」という前向きな会話をよく聞くようになったという。
Hakkodaが2024年2月に公開したレポート「State of Data Report 2024」によれば、データリーダー500人のうち3分の2が、「2027年までに、生成AIはビジネスの成功に欠かせない非常に重要な要素になる」と回答。2024年中に生成AIツールを使う組織は、2024年中に85%に上るとレポートは予測している。
生成AIの導入において重要になるのが、データスタックのモダナイゼーションだ。ここでいうデータスタックとは、データの収集から分析、可視化までのプロセスを指す。先述したHakkodaのレポートによると、組織の94%が「2024年中に、データスタックのモダナイゼーションに取り組むべきだ」と回答している。
調査では回答者の45%が2024年中、23%が2025年中に、主要なアプリケーションをクラウドサービスに一元化する計画だと答えた。クラウド型のデータ管理ツールは、生成AI活用に必要なデータを収集するための重要なインフラになりつつある。
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