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「ビデオポッドキャスト」を“プロ級”に仕上げる制作方法の基本とは:「ビデオポッドキャスト」の全て【後編】
ポッドキャストに視覚的な要素を加えた「ビデオポッドキャスト」は、企業のマーケティング活動にも活用することが可能だ。ビデオポッドキャスト用の動画制作の基本を紹介する。
「ビデオポッドキャスト」は、音声で情報を伝える「ポッドキャスト」に、映像による視覚要素を加えた方法だ。ビデオポッドキャスト用の動画を作成するには何を用意し、どう進めればいいのか。撮影に必要な機材の準備から、動画の作成手順まで、ビデオポッドキャストを作成するための基本となる点を押さえておこう。
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必要な機材
ビデオポッドキャストに必要な機材は以下の通りだ。
- 高画質なカメラ
- 簡易的なWebカメラでも配信を始められるが、デジタル一眼レフカメラやミラーレスカメラを使えば画質を向上させることができる。
- プロ仕様のマイク
- ノイズキャンセリング機能付きのUSBマイクを使えば、音声をクリアにできる。
- 照明
- リングライトを使えば、明るさが安定する。
- スタジオ用の照明セットを使えば、より詳細に明るさをコントロールできる。
- 動画編集用のPC
- 動画編集ソフトウェアを稼働させるためのパワフルなPCは、ポストプロダクション(撮影後の仕上げの作業)に欠かせない。
- グリーンバック(オプション)
- 背景を合成してダイナミックなものに変更したり、特殊効果を加えたりできる。
- 三脚(オプション)
- カメラの安定性を保ち、映像の手ブレを軽減できる。
動画の作成手順
ビデオポッドキャスト用の動画の作成手順には、以下の例がある。
- コンセプトを設定する
- ビデオポッドキャストのテーマ、ターゲットとなる視聴者層、独自の提供価値を定義する。
- 動画の公開計画を立てる
- さまざまなトピックやフォーマットで動画のラインアップを考え、公開スケジュールを作成する。
- 台本を作成する(オプション)
- アドリブの余地を残しつつ、メッセージの一貫性と流れを作るために、台本を用意しておくことを検討しよう。
- 撮影環境を整える
- 周囲の雑音を最小限に抑えるため静かな収録スペースを準備し、適切な照明を確保する。
- 収録前に音声と映像をチェックし、音質とカメラ設定を最適化する。
- 明瞭で自信に満ちた声を保ち、話者の存在感が出るように映すことで、プロフェッショナルの雰囲気を演出する。
- 視聴者によるコメントの投稿や質問、ディスカッションを推奨することで、視聴者と配信者間の交流を促し、活気あるコミュニティーを構築する。
- ポストプロダクションで動画を洗練させる
- 動画編集ソフトウェアを使ってイントロ(導入部分)やアウトロ(終了部分)を追加したり、ミスした場面をカットしたり、音楽やグラフィックを挿入したりする。
- 動画の内容を的確に表し、視聴者を引き付けるタイトルや説明文を作成する。
- 配信とプロモーションを実施する
- 「YouTube」「Vimeo」など、ターゲットとする視聴者や動画のフォーマットに合った動画配信サービスを選ぶ。
- SNSを利用して新着動画を告知し、エンゲージメントを向上させる。
- リーチを広げるために、他の配信者やブランドとのコラボレーションを模索する。
プロのクリエイター向けのヒント
プロの動画クリエイター向けヒントとしては以下がある。
- 動画のクオリティーを高めるために投資する
- 高品質のオーディオとビデオは、プロフェッショナルなイメージを高めるのに役立つ。
- ブランドの一貫性を保つ
- 定期的に新着の動画をアップロードし、忠誠心のあつい視聴者を育て、ブランドを確立しよう。
- データを基にした分析をする
- 動画配信に利用しているサービスの指標を分析して視聴者の傾向を理解し、動画の内容を改善する。
- 継続的に情報を収集する
- 業界のトレンドを把握し、新しいフォーマットを試したり、編集スキルを磨いたりする。
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