Windowsのトラブルを招く「やってはいけないNG行為」とは?:Windows 11トラブル解消のためのレジストリ基礎【前編】
Windowsはレジストリが破損することで極めて深刻なトラブルに陥る場合がある。そうした事態を避けるために、Windows 11のレジストリに関する“NG行為”を押さえておこう。
クライアントOS「Windows」をトラブルなく使い続けるためには、レジストリを正常に保つことが必須だ。だがレジストリは知らない間に損傷していて、何らかの問題を引き起こすことがある。そうした事態をできる限り生じさせないために、まずはレジストリに関して“やってはいけないこと”を押さえておく必要がある。
Windowsでやってはいけない「NG行為」とは
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Windowsのレジストリとは、OSやアプリケーションに関する設定情報の格納庫のようなものだ。OSやアプリケーションをトラブルなく利用する上で、レジストリの正常性が欠かせないことは「Windows 11」になっても変わらない。
Windows 11のレジストリは、管理者による誤った変更によって壊れてしまうことがある。Windowsのレジストリを編集するためのツールである「レジストリエディター」でOSの重要な部分を誤って削除したり変更したりすると、システムが使用不能に陥る場合がある。そのため、何かの理由によってレジストリを変更する必要がない限り、レジストリを不用意に変更してはいけない。
レジストリが壊れる問題は、マルウェアの影響によっても生じることがある。ハッカーが悪意を持って設計したマルウェアは、多様な有害行為を実行する。例えば、
- OSの設定変更
- セキュリティ対策の改ざん
- 悪意あるプログラムのための新たなエントリ(プログラムを読み込む際の開始位置)の追加
といった有害行為が実行されることがある。これらは意図的であれ偶発的であれ、レジストリを破壊する可能性がある。
レジストリが壊れているかどうかの見分け方
レジストリに深刻な損傷があると、以下のような症状が現れることがある。
- Windowsの起動ができない
- レジストリエディターやレジストリクリーナーが使用できない
- システムの復元機能が使用できない
損傷が深刻な場合は、OSを正しく読み込めないことがある。その場合は「回復ドライブ」(正常に起動できる状態に戻すためのデータ)からPCを起動し、回復のための必要な手順を踏む必要がある。
後編は、レジストリの問題を特定して修復するための具体的な方法を紹介する。
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