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AIコーディング3大ツール「GitHub Copilot」「IntelliCode」「Amazon Q Developer」の違いは?生成AIで変わるコーディング【後編】

AI技術を使用したコーディングツールに、開発現場からの期待が集まっている。GitHub、Microsoft、AWSが提供する代表的なAIコーディングツールの機能を解説する。

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 人工知能(AI)技術を用いたコーディング支援ツール(以下、AIコーディングツール)は、コーディングの作業を効率化できるツールとしてソフトウェア開発現場の関心を集めている。以下3つの主要AIコーディングールについて、それぞれの基本的な機能や特徴を解説する。

  • GitHubの「GitHub Copilot」
  • Microsoftの「Visual Studio IntelliCode」
  • Amazon Web Services(AWS)の「Amazon Q Developer」(旧Amazon CodeWhisperer)

「AIコーディングツール」3大ツールの違いは?

GitHub Copilot

 2021年にGitHubが発表したソースコード自動生成ツール「GitHub Copilot」は、AIベンダーOpenAIのアルゴリズムを搭載している。

 GitHubのパブリックリポジトリのソースコードを含む、一般に利用可能なソースからの自然言語テキストとソースコードでトレーニングされている。主要なプログラミング言語やフレームワークにはほぼ対応し、コーディングの提案ができる。その中には、数学的な関数を組み合わせたプログラミングである「関数型プログラミング」も含まれている。

Visual Studio IntelliCode

 2018年に登場したのが、MicrosoftのAIコーディングツール「Visual Studio IntelliCode」(以下、IntelliCode)だ。同ツールは、Microsoftの統合開発環境(IDE)である「Microsoft Visual Studio」やソースコードエディタ「Visual Studio Code」(以下、VS Code)から利用できる。

 IntelliCodeは「C++」「JavaScript」「Python」などのプログラミング言語を使用でき、ソースコードを生成させたり、コードの候補を提示させたりできる。関数や引数の自動補完のような、比較的狭い範囲での候補提案機能も提供している。

Amazon Q Developer(旧称:Amazon CodeWhisperer)

 AWSのソースコード生成AIアシスタント「Amazon Q Developer」もGitHub Copilotと同様、主要なプログラミング言語やフレームワークにほぼ対応し、コードスニペット(短いソースコードのまとまり)から関数までの自動生成や提案ができる。

 上述した機能は、AIコーディングツールの機能の一部に過ぎないと筆者は考える。新しいAIコーディングツールの登場や技術進化によって、今後、以下のような機能が実装されるだろう。

  • プログラムのスニペットだけではなく、プログラム全体をゼロから書くことをサポートする機能
  • メモリ使用量や実行速度、スケーラビリティ(拡張性)といった性能面や、セキュリティ面が最適化されたソースコードを生成する機能
  • 複数のプログラミング言語で構成されるコードベースを扱う機能
  • 「Infrastructure as Code」(IaC)のテンプレート設定など、専門的なコーディング作業をアドバイスする機能
  • AIコーディングツールのライセンスや、オープンソースコードの利用に関する正しい情報を提供する機能

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