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EDRだけじゃない、エンドポイント保護の「12大ツールと手法」はこれだこれで分かる「エンドポイントセキュリティ」【後編】

エンドポイントを攻撃から守るためのさまざまなツールや手法がある。具体的にはどのようなものなのか。エンドポイントセキュリティの「12大ツールと手法」を紹介する。

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 PCやスマートフォンといったエンドポイント(ネットワークの末端に接続するデバイス)を狙った攻撃が進化し、守る側にはエンドポイントセキュリティの強化が求められている。エンドポイントを保護するために、どのようなツールや手法が使えるのか。以降でエンドポイントセキュリティに関する12個のツールや手法をまとめた。「EDR」(Endpoint Detection and Response)にとどまらない、多岐にわたるエンドポイント保護の方法を紹介しよう。

エンドポイントセキュリティ「12大ツールと手法」はこれだ

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そもそも「エンドポイントセキュリティ」とは


1.「EDR」(Endpoint Detection and Response)

 24時間365日システムを監視し、マルウェアといった脅威を検出。アラートを発し、セキュリティ担当者が適切に対処できるように支援する。対処を自動化できるEDR製品もある。

2.「EPP」(Endpoint Protection Platform)

 エンドポイント保護の方法を包括的に提供。一般的にはマルウェア対策やファイアウォール、侵入防止などの機能を統合し、1つのコンソールで管理できるようにしている。

3.「XDR」(Extended Detection and Response)

 エンドポイントのみを保護対象としているEDRに対し、XDRはクラウドサービスやネットワークも含めてシステム全体を監視し、脅威を特定する。XDRはEDRの拡張版と言える。大半のXDR製品は脅威対処の自動化機能を備えている。

4.マルウェア対策

 エンドポイントセキュリティが登場した初期からある技術。既知のマルウェアを検出してブロックする。検出には、「シグネチャ」と呼ばれる、マルウェアを識別するためのデータを用いる。

5.「NGAV」(Next Generation Anti-Virus:次世代ウイルス対策)

 機械学習などの人工知能(AI)技術を駆使し、従来のウイルス対策より高度な脅威分析を実施する。パッチ(修正プログラム)が提供されていない脆弱性を悪用する「ゼロデイ攻撃」や、ファイルレスマルウェア(ファイルを残さないマルウェア)攻撃などに対抗できる。

6.「DLP」(Data Loss Prevention:データ損失防止)

 データ転送を監視し、機密情報が流出する恐れがあると判断した場合、データ転送をブロックする。

7.パッチ管理ツール

 エンドポイントデバイスのOSやアプリケーションの定期更新とパッチ適用を自動化する。

8.「MDM」(Mobile Device Management:モバイルデバイス管理)

 スマートフォンやタブレットを中心としたモバイルデバイスに対し、セキュリティポリシーの適用やアプリケーションのインストールを管理する。遠隔操作でデータを消去できるリモートワイプ機能も備える。

9.データ暗号化ツール

 データを暗号化し、復号のためにキー(鍵)を求める。データが流出してもその中身が分からないようにする。

10.エンドポイント向けファイアウォール

 エンドポイントの通信を監視し、脅威をフィルタリングする。

11.Webブラウザの分離

 エンドユーザーのWebブラウザを仮想環境に隔離し、エンドポイントのセキュリティリスクを軽減する。

12.URLフィルタリング

 事前に定義したルールに基づき、エンドユーザーによるURLへのアクセスを制御する。悪意のあるサイトや不適切なサイトへのアクセスを防げる。

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