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パワポやWord作業は「Copilot」でどこまで代行できる?:「Copilot for Microsoft 365」の用途まとめ【第5回】
Microsoftの「Microsoft Copilot」は、日常的な業務の生産性向上に役立つAIアシスタントだ。これを使う場合には、その限界を知って適切な方法で使うことが望ましい。
「Microsoft Copilot」(以下、Copilot)は、Microsoftのさまざまな製品やサービスに組み込まれるAI(人工知能)アシスタントツールだ。オフィススイート「Microsoft Office」のアプリケーションのようなMicrosoftの主要アプリケーションで利用することで、日常的な業務の効率を高めることが可能になる。ただしこれは万能のツールではない。以降で紹介する“限界”に注意して使うのが望ましい。
Copilotはどこまで作業代行できる?
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連載:「Copilot for Microsoft 365」の用途まとめ
- 第1回:Microsoft Wordで実践、仕事が爆速で終わる「Copilot活用法」
- 第2回:「休み明けメール多過ぎる」問題もこれで解消? Copilotでできる効率化術
- 第3回:Excel操作をプロンプトで実行できる「Copilot」の実力は?
- 第4回:PowerPoint×Copilotで「プレゼン資料作り」はこれだけ変わる
Microsoft365のアプリケーションでCopilotを活用する使い方は多様だ。本連載の第4回までに、以下のツールでCopilotの生成AI機能を生かす使い方を紹介した。
- 文書作成ツール「Microsoft Word」
- メールクライアント「Microsoft Outlook」
- コラボレーションツール「Microsoft Teams」
- 表計算ツール「Microsoft Excel」
- プレゼンテーションツール「Microsoft PowerPoint」
Copilotを業務に役立てる方法はさまざまだが、一方でCopilotを導入するに当たって考慮すべき点もある。以下の通りだ。
- 情報を完全には信頼できない
- Copilotが生成するコンテンツは正しくない可能性があることを忘れてはいけない。
- 各アプリケーションで扱う情報を正確にするには、Copilotが生成するコンテンツを確認し、必要に応じて編集したり微調整したりする必要がある。
- 完全な自動化ではない
- Copilotが生成するコンテンツはエンドユーザーを助けるためのもので、完全にエンドユーザーに代わって作業を実行するものではない。
- Copilotはあくまでも補助機能
- Copilotが生成したコンテンツは必ずしもオリジナルのコンテンツに自動的に変更されるわけではない。
- エンドユーザーはCopilotペイン(操作画面)で得た結果を反映するかどうかを判断し、自らの手で作業する必要がある。
- 他アプリケーションとの連携
- Wordの文書を基にしてPowerPointのプレゼンテーション資料を生成する場合、参照する文書を共有の場所に置く必要がある。
- 共有の場所はオンラインストレージ「Microsoft OneDrive」や情報管理・共有ツール「SharePoint Online」など。
- Wordの文書を基にしてPowerPointのプレゼンテーション資料を生成する場合、参照する文書を共有の場所に置く必要がある。
- 古いドキュメントの扱い
- エンドユーザーが従来のデスクトップ版のMicrosoft Officeを利用している場合、Copiotを利用開始する前にデスクトップ版をアンインストールすることが望ましい。
- 古いファイルが古いバージョンのアプリケーションで開かれると、想定外の挙動が発生し、それが操作性における不満や混乱につながる可能性がある。
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