年収2000万円も夢じゃない「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは:クラウドセキュリティの専門職【後編】
IT分野でキャリアアップを図るなら、クラウドセキュリティは有望な分野の一つだ。高収入のクラウドセキュリティエンジニアになるために必要な認定資格とは。
クラウドサービスを狙った攻撃が後を絶たない情勢下で、クラウドセキュリティエンジニアのニーズが高まっている。クラウドセキュリティエンジニアの役割は、クラウドサービス利用時の安全性を確保することだ。以降で紹介する通り、その平均年収は比較的高い。クラウドセキュリティエンジニアとしての道を開くには、どのような認定資格を取得すればいいのか。
“高額年収”クラウドセキュリティエンジニアになれる資格はこれだ
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「クラウドセキュリティ」でキャリアアップするには
クラウドセキュリティエンジニア向けの認定資格は多数ある。代表的なものは以下の通り。
- Cloud Security Alliance(CSA)の「Certificate of Cloud Security Knowledge」(CCSK)
- Amazon Web Services(AWS)の「AWS Certified Security - Specialty」
- Googleの「Google Cloud Professional Cloud Security Engineer」
- Microsoftの「Azure Security Engineer Associate」(AZ-500)
- SANS Instituteの「GIAC Cloud Security Automation」(GCSA)
- SANS Instituteの正式社名はEscal Institute of Advanced Technologies
クラウドセキュリティエンジニアの報酬
クラウドセキュリティエンジニアの報酬は実務経験や地域などによって異なる。米国の複数の求人サイトによると、同国におけるクラウドセキュリティエンジニアの平均年収は約13万4000〜約15万3000ドル(約2010万〜約2295万円)だ。ただし企業によっては10万ドルを下回る場合もある。
クラウドセキュリティ分野の有望性
クラウドセキュリティ分野は今後も成長が見込まれている。そのため、人材のニーズも高く、有望なキャリア分野だと考えられる。業界関係者は、クラウドセキュリティ分野の中でも特に高い専門性が求められる領域で人材のニーズが旺盛だとみる。
クラウドサービスの技術は進化を続けているため、クラウドセキュリティエンジニアは最新の動向にアンテナを張り、常に新しい知識を吸収する必要がある。技術だけではなく、コンプライアンス(法令順守)要件やデータ扱いを巡る規制も理解しなければならない。
人工知能(AI)技術を使った自動化がクラウドセキュリティ分野でも広がりつつあることは確かだが、それによって熟練のセキュリティエンジニアの必要性がなくなるわけではない。むしろ、セキュリティの複雑な問題を解決するために今後も「人間の力」は欠かせないだろう。
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