「職人技」「コピペ」はもう古い? 開発者を救うコード生成AI6選:仕事で“使える”生成AI【後編】
生成AIを活用したコーディング支援ツールは、開発者の生産性向上を考える上で欠かせない存在になりつつある。ソースコードの生成に役立つAIツール「6選」を紹介する。
文章や画像を自動生成するAI(人工知能)技術「生成AI」は、業務の遂行上なくてはならない存在になりつつある。中でも生成AIを活用したコーディング支援ツールは、ソフトウェア開発現場から注目を集めている。本稿は、そうしたソースコードの生成に役立つAIツール6選を紹介する。
ソースコード生成AIツール6選
併せて読みたいお薦め記事
連載:仕事で“使える”生成AI
生成AIで変わるコーディング
- AIコーディングと「コード補完」「ローコード」「静的解析」の違いとは?
- AIコーディング3大ツール「GitHub Copilot」「IntelliCode」「Amazon Q Developer」の違いは?
1.Aider AIの「Aider」
人間の代わりにAIモデルがコーディングを支援するAIペアプログラミングツールだ。エンドユーザーは、バージョン管理システム(VCS)「Git」のローカルリポジトリ(保管場所)で、LLM(大規模言語モデル)を使用してコーディングできる。「GPT-4o」「Claude 3.5 Sonnet」などさまざまなLLMを使用可能だ。
2.Amazon Web Services(AWS)の「Amazon Q Developer」
自然言語で入力されたコメントや既存のソースコードを基に、ソースコードを提案する。セキュリティ上の脆弱(ぜいじゃく)性が懸念されるソースコードを特定し、修正案を提示する機能も備える。Microsoftの「Visual Studio Code」(VS Code)やJetBrainsの「WebStorm」などのIDE(統合開発環境)でも利用可能だ。コマンドラインインタフェース(CLI)でも動作する。
3.Anysphereの「Cursor」
プロンプト(情報を生成するための指示や質問文)を基にソースコードを提案する、AI技術を搭載したソースコードエディタだ。さまざまな開発ツールと連携でき、エンドユーザーの開発環境にAI機能を組み込めるため、プロジェクトのソースコード全体を読んで文脈を理解できる点が特徴だ。
4.WPAIの「CodeWP」
コンテンツ管理システム(CMS)「WordPress」専用のソースコード生成AIツールだ。スクリプト(簡易プログラム)言語「JavaScript」やプログラミング言語「PHP」を扱うことができ、WordPressの開発時間の短縮に役立つ。以下のプラグインとも連携可能だ。
- eコマース(EC:電子商取引)サイト構築プラグイン「WooCommerce」
- Webサイト構築プラグイン「Breakdance」と「Oxygen Builder」
- 投稿内容の一括検索や置換を実現するプラグイン「Search Regex」
5.GitHubの「GitHub Copilot」
ソースコード中のコメントからソースコードを生成できる、AI技術を搭載したコーディング支援ツールだ。例えば「Webサイトのランディングページをデザインしてほしい」と記述すると、適切なソースコードを生成してくれる。在学中の個人や「メンテナ」(特定のリポジトリやプロジェクトの管理を担当するエンドユーザー)は無料で利用可能だ。
6.Tabnineの同名ツール
エンドユーザーが次に入力するソースコードを予測し、生成するコーディング支援ツールだ。開発者のコーディングスタイルやプログラミングのパターンに基づいてソースコードを提案する。「Ruby」「Python」「Rust」「Go」などのプログラミング言語を対象とし、「IntelliJ IDEA」「Visual Studio Code」(VS Code)などのIDEでも利用可能だ。特に、ソースコードのセキュリティや品質に厳しい要件を持つチームでの利用に適している。
TechTarget.AIとは
TechTarget.AI編集部は生成AIなどのサービスを利用し、米国TechTargetの記事を翻訳して国内向けにお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。