有能エンジニアであることを証明できる「クラウド認定資格」とは：役立つクラウド資格とその対策

クラウドエンジニアは技術だけでなくビジネス面での知見を求められることがある。CompTIAの認定資格は幅広い職種に向けて、クラウドとビジネスの知識を確認できる資格となっている。

[Damon Garn，TechTarget] PC用表示関連情報

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有能人材であることを証明できる「クラウド資格」とは

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　Cloud Essentials+の対象は、企業における意思決定者や管理職、クラウドデプロイメント（配備）に携わる従業員だ。つまり、ビジネスの大局的な視点からクラウドサービスを捉え、その使用と方向性に影響を及ぼす人材だ。例えば、次のような役職の人物だ。

ビジネスアナリスト
上級管理職
中間管理職
経理担当者
営業やマーケティング部門の従業員
クラウド管理者

　CompTIAはCloud Essentials+受験の条件として、クラウドのサービスと技術にある程度触れていることを推奨している。Cloud Essentials+は技術系のクラウド管理者であっても、業務部門の担当者と効果的にコミュニケーションを取るのに役立つ。技術者でなくとも、経理や管理職にも有用な資格だ。

Cloud Essentials+認定試験の対象範囲

　CompTIAのWebサイトを見れば試験の詳細や公式の目標が分かる。こうした情報は認定試験の対策に役立つ。Cloud Essentials+認定試験の詳細は以下の通りだ。

試験名と試験番号：CompTIA Cloud Essentials+（CLO-002）
価格：138ドル
合格点：100～900点満点中720点
問題数：最大75問の複数選択問題
制限時間：60分

　Cloud Essentials+が求める知識は以下の通りだ。

クラウドのコンセプト
- ビジネスの意思決定などに関する情報を伝達する際に必要なクラウド関連の語彙や理解度
クラウド環境下でのビジネス原則
- クラウド活用に必要なクラウドサービスのコスト、自社ニーズに沿ったベンダーの選び方、クラウド移行のためのアプローチ
マネジメントとテクニカルオペレーション
- クラウドテクノロジー運用の技術的側面とDevOps（開発と運用の融合）の役割
ガバナンス、リスク、コンプライアンス（法令順守）、セキュリティ
- クラウドにおけるリスク管理とコンプライアンスの重要性とその影響力

　Cloud Essentials+は特定のクラウドベンダーに依存しない知識を問うため、さまざまなIT環境で役に立つ。

Cloud Essentials+認定試験の対策

　Cloud Essentials+認定試験対策は他の資格への対策と変わらない。まず、試験の目的をしっかりと理解する。目的を見れば、試験で重点が置かれる分野が分かる。その分野に不慣れなら、クラウドの経験を補完するために正式なトレーニングを受ける。対策に万全を期すなら、自身の学習習慣を見直すことも考える。

　Cloud Essentials+認定試験に対策する際には次の点に留意する。

目的を細部まで読み込む
- なじみがある見慣れたトピックと、より力を入れなければならないトピックを判断する
試験に向けてスケジュールを立てる
- 試験日を決めると、学習意欲が高まる
油断しない
- Cloud Essentials+はCloud+の簡易版ではなく、CompTIAの他の技術資格試験と同様に対象範囲は広い
実際にクラウドサービスに触れてみる
- Amazon Web Services（AWS）、Microsoft、Googleなどの大手クラウドベンダーいずれかの無料アカウントを利用してみる

　CompTIAは現行バージョンのCloud Essentials+認定資格を2019年から提供しており、近いうちに試験内容を更新する可能性がある。今すぐ受験を検討してはどうだろう。