いまさら聞けない「MACアドレス」は何のためにある?:MACアドレス徹底解説【前編】
ネットワークに接続しているデバイスに割り当てられている「MACアドレス」は何のためにあるのか。データを送受信する際の役割を踏まえて解説する。
インターネットに接続するデバイスには「MAC(メディアアクセス制御)アドレス」が割り当てられている。MACアドレスは何のためにあるのか。データを送受信する際の役割を踏まえて、MACアドレスを基礎から解説する。
「MACアドレス」があるのは何のため?
MACアドレスとは、ネットワークに接続された各デバイスに割り当てられる16進数で12桁の番号だ。例えば「00:1A:2B:3C:4D:5E」のように表記されている。
原則として、MACアドレスは製造時にベンダーがデバイスに一意の識別子として設定する。通常はデバイスのNIC(ネットワークインタフェースカード)に記載されている。MACアドレスは、デバイスがネットワーク内のどこにあるのかを特定したい場合や、ネットワークに接続できないデバイスを特定したい場合に役に立つ。
OSI参照モデルでは、MACアドレスは第2層である「データリンク層」に位置する。データリンク層では送信するデータを「フレーム」と呼ばれる単位に分割し、各フレームのヘッダに送信元と送信先のMACアドレスを付加する。これにより、各ノード(ネットワークに接続された機器や装置)が通信する相手を識別できる。
MACアドレスはデバイスの各ネットワークインタフェースに割り当てられる。そのため、ノートPCがイーサネットのケーブルポートと内蔵無線LAN(Wi-Fi)機能を搭載している場合、それぞれに異なるMACアドレスが設定されている場合がある。
次回はMACアドレスを特定する手順を解説する。
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