iPhoneで「Teamsが動かない」を解決する“5つの手順”:単純な設定ミスが原因の場合も?
iPhone で Microsoft Teamsを使用していると、アプリケーションがクラッシュしたり、ビデオ通話が途切れたりするといった問題が生じる場合がある。このような問題は“5つの手順”で解決できる可能性がある。
ユニファイドコミュニケーション(UC)ツール「Microsoft Teams」の「iOS」向けモバイルアプリケーション(以下、Teams)は、オンライン会議だけでなく、チャットやメッセージング、ファイル共有、タスク管理など、さまざまな機能を備える。
Teamsにひとたび問題が発生してしまえば、従業員の業務に支障を来す恐れがある。万が一の事態に備え、「iPhone」でTeamsが動作しない場合の対処法を紹介しよう。
iPhoneで「Teamsが動かない」を解決する“5つの手順”
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Teamsがクラッシュする、Teamsにログインできない、Teamsで通知を受信できないなどの問題が発生する場合、原因は1つとは限らない。いずれの場合も、単純な設定ミスが原因ではないことを確認するところからトラブルシューティングを始める。一方、自身だけでなく他のユーザーにも影響が出るような、広範な障害が発生していないかどうかを確認する作業も必要だ。
根本的な原因は、以下の手順で特定できる。
- インターネット接続の確認
- デスクトップアプリケーションでの動作確認
- iPhoneのメモリやストレージ容量の確認
- iOSのアップデート
- アプリケーションのキャッシュの消去
1. iPhoneのインターネット接続を確認する
iPhoneでTeamsが動作しない場合、まずiPhoneのインターネットへの接続状態を確認する。帯域幅が不足している場合、音声や映像の途切れ、メッセージの受信遅延、同期の失敗など、さまざまな問題が発生する可能性がある。
iPhoneがモバイル通信でインターネットに接続している場合、速度テストを実施してTeamsの動作に十分な通信速度があるかどうかを確認する。無線LAN接続に切り替えて問題が解消されるかどうかを試すことも有用だ。
iPhoneで利用可能な帯域幅を測定したら、次にMicrosoftが定めるTeamsの要件を満たしているかどうか確認する。帯域幅の要件は状況によって異なる。例えば、1対1の音声通話では最低10Kbpsが必要だ。Microsoftは、Teamsが最適な処理性能を発揮するためには76Kbps、最低でも58Kbpsを推奨している。一方、ビデオ通話の場合は帯域幅要件が大幅に上がる。ビデオ会議や画面共有をするために、Microsoftは4Mbpsを推奨している。
十分な帯域幅を確保しているにもかかわらずTeamsに問題が発生している場合は、「Microsoft 365ネットワーク接続テストツール」の使用をお薦めする。このツールは、インターネット接続速度と、Teamsを含むサブスクリプション型オフィススイート「Microsoft 365」のサーバとデバイスが通信する速度を測定するものだ。ユーザーのインターネット接続に問題がなくても、Microsoftのネットワークで障害が発生している可能性がある。
2. デスクトップアプリケーションで試す
ネットワークに問題がないことを確認できたら、次にPCにTeamsのデスクトップアプリケーションをインストールする。PCとiPhoneが同じ無線LANに接続している場合、デスクトップアプリケーションをインストールすることで、問題がデバイスに起因するのか、アプリケーションに起因するのかを判断できる。
TeamsがPCで正常に動作する場合、問題はユーザーのiPhoneかモバイルアプリケーションに原因がある。一方、デスクトップアプリケーションで問題が発生する場合、ユーザーアカウントに関連する問題である可能性が高い。
3. iPhoneのメモリやストレージ容量を確認する
iPhoneのメモリやストレージ容量が不足していないことを確認することも有用だ。特にiPhoneのストレージ容量が不足している場合、通話中にTeamsの動作が遅くなったり、フリーズしたりすることがある。iPhoneのストレージ容量を確認するには、「設定」から「一般」をタップし、「iPhoneストレージ」を選択する。
iPhoneのメモリ使用量を確認するには、開発者モードを必要とするサードパーティーツールを使用しなければならない。その代わりに、バックグラウンドで実行中のアプリケーションを確認する方法がある。画面の下から上にスワイプすると、バックグラウンドで実行中のアプリケーションが表示される。バックグラウンドで実行中のアプリケーションが多いほど、メモリ使用量は増加する。各アプリケーションを画面上部にスワイプすれば、アプリケーションを終了できる。iPhoneを再起動するという方法もある。
iPhoneが省電力モードになっていないことも確認する必要がある。省電力モードはバッテリーの消費を抑えることができるが、Teamsの処理性能を低下させる可能性がある。iPhoneの「設定」から「バッテリー」をタップし、「低電力モード」がオフになっていることを確認する。
4. 最新のiOSにアップデートする
iPhoneに最新のiOSをインストールしていない場合、さまざまな問題が発生する可能性がある。OSのアップデートが利用可能かどうかを確認する他、Teamsや他のMicrosoft 365アプリケーションのアップデートが利用可能かどうかを確認する。
5. アプリケーションのキャッシュを消去する
これまでの手順で問題が解決しない場合、アプリケーションのキャッシュ消去が必要になる可能性がある。
iOS向けのTeamsに、デスクトップアプリケーションのようにキャッシュを消去する機能は存在しない。それでも、Teamsのデータを消去する方法は幾つかある。Teamsで画面右上の「ユーザープロファイルアイコン」をタップし、「設定」「データとストレージ」の順にタップする。「データとストレージ」の画面には「ダウンロードしたファイルの消去」「履歴の消去」「アプリデータの消去」などの選択肢がある。
これらの方法でデータを消去すれば、ほとんどの場合は問題が解決する。解決しない場合は、Teamsをアンインストールし、再インストールすることを推奨する。
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