クラウドやVMの運用に「Vim」「Nano」のスキルが不可欠な理由:VimとNanoの使い方【第1回】
「Linux」に関するスキルは、クラウドサービスやクラウドベンダー提供のVMを運用する際に欠かせない。特に重要になるのが「Vim」「Nano」といったテキストエディタの知識だ。なぜ重要なのか。
ほとんどのクラウドサービスは、OS「Linux」を実行環境として採用しており、クラウドベンダーが提供する仮想マシン(VM)内でも、一般的にはLinuxが稼働している。普段「Windows」を主に扱うIT管理者にとってLinux特有の操作を習得することは容易ではないが、その基本を知っておくことは有益だ。Linuxの運用に欠かせないテキストエディタ「Vim」「Nano」の概要と共に、その理由を解説する。
Linux運用者にとって「Vim」「Nano」が“必修”なのはなぜ?
Linuxの運用では、ネットワークやコンピューティング、セキュリティの設定に用いるテキストファイルの管理が重要だ。クラウドサービスで稼働するLinux搭載VMは主にコマンドで操作する必要があり、設定用のテキストファイルもコマンドを通じて編集することになる。そのため普段GUI(グラフィカルユーザーインタフェース)を使っているIT管理者であっても、Linux搭載VMを扱うには、Linuxで求められるテキストエディタの扱いに精通しておかなければならない。
VimとNanoは、Linuxで広く使われているテキストエディタだ。幾つかのLinuxディストリビューション(配布パッケージ)は、VimまたはNanoをデフォルトのテキストエディタとして採用している。クラウドベンダーは、自社のクラウドサービスでさまざまなLinuxディストリビューションを使えるようにしている。それらのディストリビューションで扱いやすいVimとNanoの使い方を覚えることは賢明だ。
次回は、Vimの概要を紹介する。
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