「Windows Hello for Business」の基本を整理 認証機能とライセンス要件とは?:Microsoftライセンスを理解する
「Windows Hello for Business」は、Microsoftライセンスにバンドルされていることが多い。IT管理者は利用可能なライセンスと費用について理解しておく必要がある。
「Windows Hello for Business」は、クラウドID・アクセス管理システム「Microsoft Entra ID」を活用し、他のMicrosoft製ツールとの連携もできる認証サービスを求める組織にとって有力な選択肢になる認証サービスだ。多要素認証(MFA)やシングルサインオンといった機能を利用できる。
Windows Hello for Businessは、Microsoftライセンスにバンドルされていることがあるため、IT管理者は利用可能なライセンスとその費用について理解しておく必要がある。その基本を押さえておこう。
「Windows Hello for Business」の機能とライセンス
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Windows Hello for Businessは、オフィススイート「Microsoft 365」やMicrosoft Entra IDのサブスクリプションプランに含まれており、明確な個別料金は存在しない。エンタープライズ向けプランである「Microsoft 365 E3」や、中小企業向けの「Microsoft 365 Business Premium」にバンドルされており、そのさまざまなアプリケーションに対してセキュアなアクセスと認証を提供する。
導入前に、Windows Hello for Businessがどのエディションとライセンスに対応しているかを確認する必要がある。対応エディションは以下の通りだ。
- Windows Pro
- Windows Enterprise
- Windows Pro Education、Windows SE
- Windows Education
Windows Hello for Businessへのアクセスが許可されるライセンスは次の通りだ。
- Windows Pro、Windows Pro Education、Windows SE
- Windows Enterprise E3
- Windows Enterprise E5
- Windows Education A3
- Windows Education A5
各ライセンスの価格は、提供される機能によって異なる。既に該当ライセンスのいずれかを利用している場合でも、自社のニーズを見直し、必要に応じてライセンスの再評価を行うことで、新機能の活用につながる可能性がある。
Windows Hello for Businessには、以下の機能が含まれる。
- クラウド信頼
- キー信頼
- 公開鍵基盤を必要とする証明書信頼
- 条件付きアクセスによる多要素認証(MFA)
- パスワードのセルフリセット
- リスクベースの条件付きアクセス
- アイデンティティー(ID)保護
- Microsoft Intuneによるデバイスコンプライアンス(法令順守)ポリシー
各プランにおいて上記機能の実装には幾つかの例外がある。指紋や顔認識センサーなどの生体認証デバイスを追加導入する場合、それらが既存デバイスに搭載されていない限り、追加のためのコストが発生する可能性がある点にも注意が必要だ。
翻訳・編集協力:雨輝ITラボ(リーフレイン)
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