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【料理で学ぶIT用語】RAGとは? 何ができるかもおさらい:あのIT用語を直感的に理解する
日常業務に加え、DXの課題検討、AIの発展とさまざまな動きに合わせて勉強しておくべき用語は山積みだ。本稿では、”あのIT用語”を料理をテーマに理解する。
「API」は、ソフトウェアやアプリケーション同士が機能やデータをやり取りするための接点。「オンプレミス」は、ITインフラを自社の施設内に設置、運用する形態――。これらの説明は、”なんとなく分かりそう”だが、直感的に理解しにくいという人もいる。本稿は、業務時間によく見る”あのIT用語”をスムーズに理解できるよう、料理をテーマに説明するコンテンツだ。今回は、「RAG」を取り上げる。
「RAG」とは?
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RAGについておさらい
用語:RAG(Retrieval-Augmented Generation)
【一言で例えるなら】
「天才シェフに、秘伝のレシピノートを渡して作ってもらうこと」
【詳しく説明】
一般的な料理なら何でも調理できる、”あの有名店”のシェフ(生成AI)であっても、あなたのお店の「創業以来の秘伝のソース」の作り方は分からない。そこで、シェフに「このノート(社内データ)に書いてあるレシピ通りに作って」と指示を出す。すると、シェフは自身の料理スキルに加えて、渡されたレシピの内容を参照しながら調理し、その店独自のソースやおいしい料理(正確な回答)を提供できるようになる。
【改めて、RAGとは】
AIが大量の情報源から必要な知識を検索し(Retrieval)、その情報を元に応答や文章を生成(Generation)する技術。単に学習済みモデルだけで回答するよりも、より新しく、正確な情報を取り入れた回答が可能となる。さらに、検索と生成の両方の能力を組み合わせることで、生成する情報の正確性と多様性を向上させることが期待できる。
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