クラウドはサーバやストレージを仮想化することが基本だが、これらを接続するネットワークに対しても仮想化が重要視されるようになってきた。ソフトウェアでネットワーク仮想化を行うSDN技術が進化する中、10年先を見据えてIT基盤を構築のために、今何をすべきなのか?
企業システムがクラウドベースで運用されるようになり、情報システム部門はこれまでにないプレッシャーがかかるようになってきた。このプレッシャーをはねのけ、自社システムの可能性をさらに広げていくには、ネットワーク改革への取り組みが欠かせない。
仮想化、クラウド、エンタープライズモビリティ、ビッグデータ、ソーシャルメディアなどの台頭により、劇的な変化を遂げてきたデータセンター関連のテクノロジーだが、今後もビジネスの俊敏性を支えていくには、さらなる起爆剤が求められている。
調査会社IDCが提唱する「第3のプラットフォーム」は、クラウド、モバイル、ソーシャル、そしてビッグデータのビジネス活用に対し、柔軟に対応するテクノロジーを指す。そこで重要となるのは、革新的なネットワークアーキテクチャである。
仮想環境運用の障害となるネットワークの課題をクリアするために、ネットワークの仮想化を検討する企業が増えている。しかし、その前に検討すべき課題がある。それは物理ネットワークそのものの進化だ。最初にそのステップを踏むことで、将来の施策の効果をより最大化できる。
今やビジネスの生命線となったオンラインサービス。コスト削減要求や迅速なサービス化などその課題は多い。こうした中、ソフトウェアロードバランサ導入でこれらさまざまな課題に一挙に対処する企業が増えつつある。
クラウド化したデータセンターは、これまで以上に俊敏性や省力性を求められるようになった。それを実現するネットワーク側のアプローチがSDNやNFVである。そこで、これらの力を最大化し、安定稼働させる「イーサネット・ファブリック」に注目が集まっている。
ネットワークをソフトウェアにより仮想化、制御するSDNには、「自動化」という進化した機能がある。それを実現するのが「イーサネット・ファブリック」だ。SDNの能力を最大化させるための土台となる、ネットワークの革新について考える。
ネットワーク増設のためのサービス停止を伴うシステム変更など、もはやビジネス部門にとっては受け入れ難くなっている。休日なら大丈夫といった考えも、もはや通用しない。このようなスタッキングネットワークの問題を解決する手法を探る。
「イーサネットファブリック」は、従来のイーサネットネットワークをファブリックに接続し、スイッチ同士が情報を自律的にやりとりできるようにし、ネットワークをシンプルに構成するものだ。この技術は、SDNをより効率的に活用できる物理ネットワーク基盤といえる。
イーサネットファブリックは全ての物理パスをアクティブ化させ、布目状に接続された各スイッチが最短経路を自動判断する。ネットワーク仮想化、クラウドコンピューティングを強力にサポートするこの技術を起点として、現状のネットワークの再評価が求められている。
提供:ブロケード コミュニケーションズ システムズ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:TechTarget編集部/掲載内容有効期限:2015年10月29日
Copyright© 2024 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.