医療スタッフに情報をフィードバック
英信託病院Lancashire CareがモバイルBI導入で業務効率を改善
英信託病院がモバイルBIを評価した際、全要件をクリアしたのはYellowfinだった。
英国民保険サービス(NHS)の信託団体Lancashire Care NHS Trust(以下、Lancashire Care)は、英ランカシャー州で最大のメンタルヘルスおよび地域医療サービスを提供する医療機関であり、イングランド内でも最大規模を誇る。
Lancashire Careは、複数のモバイルBI製品を検討した上でオーストラリアのYellowfinを導入し、医療スタッフの業務効率を改善。医療サービスの質を向上している。現在は、モバイル以外でもYellowfinのBIを導入することを考えている。
Computer Weekly日本語版 2013年10月9日号無料ダウンロード
本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 2013年10月9日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。
なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。
Lancashire Careでビジネスインテリジェンスマネジャーを務めるマーク・シングルトン氏によると、地域医療サービススタッフはこれまで、紙ベースの日報を使って診療記録を付けていたという。現在は、タブレット端末を使ってパーソナライズされたダッシュボードから患者および業務データにリアルタイムで直接アクセスできる。さらに、このモバイルBIソフトウェアを使って、リポート作成や分析機能を6000人の在宅医療スタッフに提供している。
「市場に出ている他のモバイルBI製品を評価してみたところ、どれもそれぞれに長所があるが、同じくらい短所もあった」とシングルトン氏は語る。
「Yellowfinは違った。どれほど厳しい条件を課しても、Yellowfinはことごとくクリアした。例えば、Microsoft製品で気に入っている機能にPerformancePointの“分解ツリー”がある。これは、ユーザーがデータをスライスやダイスできる機能だ。Yellowfinのダッシュボードでも同じことができた」
Lancashire Careの保健情報ディレクター、デクラン・ハドリー氏は、「できる限り最高の医療、安全なシステム、それを実現するためにデータを活用するカルチャーを提供したいと考えている。医療スタッフに自分が提供しているサービスを把握してもらいたい。BIは、その(取り組みの)一環だ」
さらにシングルトン氏は次のように言う。「これまで、医療スタッフから見るとデータはブラックホールに吸い込まれていた。Yellowfinがあれば、医療スタッフはグラフやダッシュボードを参照して、取扱案件の内訳を把握できる。これで医療スタッフに情報をフィードバックできるし、医療スタッフは情報を最新の状態に保つことの重要性を理解できる」
また、医療スタッフは、診察した患者数や診断情報だけでなく、「患者の具合、つまり患者が申告した結果」も参照でき、より包括的に状態を判断できるという。
Yellowfinを選んだ理由
シングルトン氏は、「在宅医療スタッフが現場に出ているときにデータにアクセスできるテクノロジーが必要だったので、Yellowfinに候補を絞った」と説明する。
Lancashire Careの地域医療担当スタッフで、主に看護師とヤングアダルト担当のスタッフはAndroid端末を使っている。そのうちの350台はGalaxyタブレットだ。Yellowfinはこのプラットフォームに適していた。Lancashire Careでは、2013年末までに同種の端末を900台導入する予定だ。
Yellowfinなら多額の費用を掛けずにスケールアップできるのも、Lancashire Careにとって大きな魅力だった。7000人いるうちできるだけ多くのスタッフにこのテクノロジーを使ってほしいと考えていたからだ。「50人ならよくても、その後のスケールアップが高くつくシステムを導入したくはなかった」とシングルトン氏は語る。
Lancashire Careは、MicroStrategyのスイート製品と、iOS端末向けのBIツールRoambiも検討したが、Roambiは「リポート間の移動がスムーズではなかった」(シングルトン氏)という。
Lancashire Careは、NHS関連組織の中で初めてMicrosoftのエンタープライズアグリーメントを利用した組織の1つだった。しかし、Yellowfinの方が、特にAndroid端末を使う場合に、スタッフが必要とするモバイルBIタスクに適していると判断した。Lancashire Careの開発者はMicrosoft製品を使いこなせるようになっていたが、Yellowfinを使った方が簡単にBIレポートを作成できることがすぐに分かったという。
「以前は、開発チームは、違いがほとんどないリポートを複数作成していた。この無駄な重複をなくし、リポート作成の効率を改善することが非常に重要だ」
今後のBIの予定
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社MatrixFlow] 「物流リソース最適化」ガイド:人員・配車・傭車を出庫依頼の確定前に決めきる -
製品資料
[株式会社キーエンス] なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは -
製品資料
[株式会社セールスフォース・ジャパン] 「CRMは設計と無関係」は本当か? PLMとの融合で実現する高速開発 -
事例
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] AIエージェントの時代にどう備える? 「新たな働き手」を支える3要素とは -
製品資料
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] “横並びの自動化”から脱却、AI活用で生産性と競争力を高める秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
2
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
3
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
4
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
5
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
6
【漫画付き】ひとり情シス協会が明かす、RAG導入でしくじる企業「2つの共通点」
-
7
AI時代のITインフラ戦略とは? 販売代理店が知っておきたい最新トレンド
-
8
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
9
人間のせいでAIエージェントの生産性が上がらない
-
10
「IBM i(AS/400)はクローズドなシステム」という誤解 DXに寄与する一歩
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
4
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
5
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
6
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
7
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
8
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
9
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
10
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー