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トレンドマイクロ、「ウイルスバスターCorp.10.5」で仮想デスクトップ環境のウイルス検索を強化NEWS

トレンドマイクロは「ウイルスバスターCorp.10.5」を9月15日より受注開始する。前バージョンと比較してVDI環境でのウイルス検索時間を7割短縮した。

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 トレンドマイクロは、法人向けウイルス対策ソフト「ウイルスバスターCorp.10.5」の受注を9月15日より開始する。最新版の特徴は、仮想デスクトップ環境でのウイルス検索機能を強化した点。前版(Corp.10)と比較して、同環境でのウイルス検索時間を約7割短縮した。

 1台の物理サーバ上に複数のクライアントOSを仮想化する仮想デスクトップ環境(VDI:Virtual Desktop Infrastructure)は、物理環境と同様にスケジュール検索やパターンファイルのアップデートを行った際に負荷が集中するなど、極端なパフォーマンス低下を招く懸念がある。

 トレンドマイクロでは今回、個々の仮想マシンに対するウイルス検索やパターンファイルをアップデートするタイミングを自動で調整できるようにした。加えて、すべての仮想マシンで共通するOSやアプリケーションのテンプレートを最初に検索し、正常と判断された部分は個々のマシン検索で検索対象から除外することで、CPUやHDDへの負荷を低減しながら、ウイルス検索時間の短縮に成功したという。

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テンプレートへの重複したウイルス検索を回避《クリックで拡大》

 さらに、運用面での負荷軽減やコンプライアンス強化に対応するため、最新版の管理サーバではウイルス検索やアップデートが設定通りに実行されていないクライアントPCの一覧表示可能とし、問題点を可視化できるようにした。クライアントPCの管理台数は前版の4倍になるなど、システム管理者の管理工数とサーバ運用コストの低減にも寄与するとしている。

 製品ラインアップおよび1000クライアント購入時の1クライアント当たりの参考価格(税別)は以下の通り。

製品名称 対象 参考価格(税別)
Client/Server Suite Premium サーバ・クライアントPC 3300円
Client/Server Suite サーバ・クライアントPC 2230円
ウイルスバスター Corp. Client クライアントPC 1900円
Server Protection for Windows サーバ 900円

 なおCorp.10.5の受注開始と同時に、クライアント・サーバとゲートウェイも含めた同社の法人向け製品を統合管理する「Trend Micro Control Manager 5.5」も受注開始される。Corp.10.5とも連携可能で、不正なWebサイトへのアクセス数など、脅威の検出、対策の状況を表示できる。

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