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読めば分かる! ERPのプロジェクト管理:ERPとの連携で効率性が向上
企業のプロジェクトにかかわるさまざまな要素を管理するERPのプロジェクト管理機能。ERPの会計機能や人事機能と連携することで、より効率的にプロジェクトを進められる。その基本機能を紹介する。
プロジェクト管理はなぜ必要?
プロジェクト管理とは、決められた予算や納期を守り、与えられた目標を達成するためにプロジェクト全体の進捗状況を管理することである。具体的にはスケジュールや工程の管理、収支の管理などを行う。プロジェクト単位で業務を行う主な業種は、エンジニアリングや建設工事、システム開発などだが、現在はさまざまな企業でプロジェクト単位の業務を行っていて、プロジェクト管理が行われている。
プロジェクトの規模や内容は企業ごとに異なるため、管理する単位や項目も異なっている。さらに、部署や個人ごとにそれぞれ異なる手法で管理していることも多く、プロジェクトマネジャー以外はプロジェクトを把握できないケースも少なくない。
会社内の全てのプロジェクトがうまくいっているときは、個別の管理でも問題はない。しかし、問題が生じた場合は会社経営に大きな影響を及ぼすこともあるため、プロジェクト管理手法を標準化し、状況を把握できるようにする必要がある。全社で共通したルールを実行するためにプロジェクト管理システムを全社で導入することを検討する企業も多い。プロジェクト管理システムは、単体機能の製品を活用することもあるが、ここではERP内の1つの機能であるプロジェクト管理について説明しよう。
まずプロジェクト管理でよく耳にする言葉のうち、分かりにくい言葉を簡単に解説する。
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