特集/連載
私物iOS/Android端末の安全性は「VDI」でどこまで高まる?:データ保護に一定の効果、ただしライセンスなどに課題も
私物端末の業務利用(BYOD)におけるセキュリティ対策として、「デスクトップ仮想化(VDI)」の有効性を指摘する声がある。VDIは、BYODセキュリティの特効薬になるのだろうか?
私物端末の業務利用を認める「BYOD(Bring Your Own Device)」プログラムを採用する企業にとって、モバイル端末にアプリケーションを配信し、端末上のデータのセキュリティを確保することは大きな課題である。企業がBYODのセキュリティを確保する上で役に立つのが、「デスクトップ仮想化(VDI)」だ(参考:スマートフォン/タブレットの普及がデスクトップ仮想化導入を後押しする?)。ただし、注意すべき点も幾つかある。
関連記事
- 【事例】コニカミノルタの私物iPhone/iPad解禁を促したセキュリティ対策
- 私物iPhone/Androidの普及が企業にもたらす課題
- 私物スマートフォンを業務利用させる前に検討すべき3つの項目
- 私物スマートフォン業務利用の効果を引き出す製品のトレンド
VDIを導入すれば、管理者はOSとアプリケーションをバックエンドサーバで実行し、データをエンドポイントに保存させずに済むため、BYODのセキュリティは向上する(参考:デスクトップ仮想化が医療分野で重宝される理由)。
だがVDIは、常にデータ漏えいを防止できる手段ではない。さらに、VDIを導入すると、モバイル端末側ではエンドユーザーが管理しなければならない接続が1つ増えてしまうことになる。
BYODの管理とVDIについて、よく寄せられる疑問点とその回答を以下にまとめた。モバイル端末を安全かつ簡単な方法で管理するための参考にしていただきたい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.