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BIでフォークリフトの運用を最適化するToyotaの車両管理システムBI活用事例

スウェーデンのToyota Material Handling Europeは、フォークリフトの管理システムを開発。物流プロセスの効率化やエネルギー消費量の削減などの用途で活用している。

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Computer Weekly

 スウェーデンのToyota Material Handling Europeは、フォークリフトをグローバルに監視/管理する運用車両管理システムを開発した。同社は、トヨタのフォークリフトとBTの倉庫設備(マテリアルハンドリング用の産業設備)を製造している。トヨタは2000年にスウェーデンのBTを買収し、BTが保有するヨーロッパ3工場と30カ国に展開している販売マーケティング会社を傘下に入れた。

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 今回同社が開発したシステムは、スウェーデン、フランス、イタリアの製造工場で使用している他、同社の顧客にサービスとして提供している。システムの構築には米Microsoftのテクノロジーが使用されている。

 同システムは、英Computer Weeklyが主催する「European User Awards」のエンタープライズソフトウェア部門で民間企業賞と最優秀賞の2つに輝いた。

 同社CIOのホーカン・ボーグランド氏は、この「Toyota I_Site」サービスを「多数のフォークリフトを運用する企業には特に魅力的な車両管理システムだ」と説明する。

 同氏によれば、このアプリケーションのビジネスロジックにはBI(ビジネスインテリジェンス)が組み込まれているという。「さまざまな事象にトリガーを設定できる。例えば、フォークリフトが何かに接触して積荷の損傷が示される場合、発生日時やドライバーなど、その事象についての詳細を確認できる。該当ドライバーに必要なトレーニングを指示することも可能だ。これはリアルタイムシステムで、月に1回データをダウンロードするようなシステムとは違う」

分析用にデータを収集するブラックボックス

 このシステムの心臓部は、フォークリフトに搭載されたブラックボックスにある。Toyota I_Siteは、フォークリフトからデータを収集し、そのデータを無線技術と標準モバイルネットワークを使って中央のデータベースに送信する。特別なソフトウェアやハードウェアは必要としない。データはWebインタフェースで分析できる。

 「当初の目的は、フォークリフトのアフターサービスが必要になるタイミングを予測することだった。その後、安全性などを加えていった」と同氏は語る。「これはグローバルシステムなので、当社の工場を含め、モバイルネットワークがあればどこにでも導入できる」

 Toyota Material Handling Europeの車両管理システムは、マテリアルハンドリング企業が直面する問題、例えば運搬車両の最適化、物流プロセスの効率化、全エネルギー消費量の削減などに対処するよう設計されている。

IT部門とビジネス部門の関係

 ボーグランド氏は、スウェーデンを拠点に200人が所属するIT部門を指揮している。同部門は、情報システムとITインフラの2チームで編成されている。

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