世界18カ所のデータセンターを仮想化統合
Nikeはクラウド展開も“JUST DO IT”、驚きの最先端計画とは?
Nikeでは、世界各地に展開するデータセンターをつなぐ次世代のデータセンタークラウドとネットワークインフラを新たに構築している。ITの俊敏性と柔軟性を高め、同社の成長を支える仕組みとは。
大手スポーツ用品メーカーの米Nikeは、ビジネスと顧客のニーズの変化に応えるために、スケーラビリティの高い次世代のデータセンタークラウドとリテールネットワークインフラを新たに構築している。
同社では、この新たなインフラを用いて、世界各地に展開する複数のデータセンターを仮想化する計画だ。一方で、新しいネットワークは、アプリケーションのパフォーマンスを改善し、ITの柔軟性を強化するとしている。
勝ち抜くために必要な「先進的で俊敏性の高いテクノロジー」
Nikeのクラウドインフラプロジェクトには、ネットワーク機器ベンダーの米Juniper Networks(以下、Juniper)が選ばれた。Juniperの新たなデータセンター向けアーキテクチャ「MetaFabric」を導入し、現在および将来のビジネスゴールを支援する。
Juniperが2013年に発表したMetaFabricは、スイッチング、ルーティング、セキュリティを統合し、データセンターとクラウドネットワークを構築する包括的なアプローチだという。
データセンターをネットワークでつなぐそのアーキテクチャは、ネットワーク業界の“近視眼”的なアプローチを越えて押し進めるものである、と米調査会社Forrester Researchのシニアアナリストであるアンドレ・カインドネス氏は話す。ネットワークは、データセンター連携やクラウドの観点で、IT業界のその他の分野よりも後れを取っている、と同氏は付け加える。
またMetaFabricは、世界各地にある複数のNikeデータセンターを仮想化するための基盤となっている。Nikeは現在、同社キャンパス内に併設したり、マルチテナント環境の外部データセンターを利用したりなど、世界に18カ所を超えるデータセンターを運用している。
MetaFabricは、実績のあるスイッチング、ルーティング、セキュリティ、マネジメント、オーケストレーションソリューションからなるオープン標準ベースのアーキテクチャである。これにより、Nikeはアプリケーションパフォーマンスの改善やネットワークオーケストレーションの自動化などを目指している。
「Nikeでは、自社の製品とサービス、デジタルエコシステムにおいて、イノベーションを高め、加速させることに注力している。これを実現するには、われわれの成長ペースに追従する先進的で俊敏性の高いテクノロジーが求められる。Juniperが提案するソリューションはその要件に応えるものだ」とNikeの最高情報責任者(CIO)であるアンソニー・ワトソン氏は話す。
ワトソン氏(38歳)は2014年4月にNikeのCIOに就任。それ以前は、英Barclays Bank(バークレイズ銀行)のマネージングディレクターとしてロンドン勤務後、欧州および中東地域担当のCIOを務めた。2009年からはグローバルオペレーションも担当した。Nikeでの責務は、革新的なテクノロジーソリューションの展開と、同社の持続性と利益性の高い成長を後押しすることである。
企業は今、顧客行動の変化や新たなテクノロジーの出現を考慮し、ビジネスモデルを再設計している、とJuniperの最高経営責任者(CEO)であるシャイゴン・ヘラドピア氏は話す。「これには、ビジネスの需要に見合った、インテリジェントで理解力のある、知能指数の高いネットワークインフラが必要となる。また、高い性能と俊敏性を備えたアプリケーションを展開するためにプライベートクラウドの構築も求められる」
Juniperは今後、スケーラブルでセキュリティレベルの高いネットワークアーキテクチャをNikeに提供していく。Nikeでは、世界規模でのデータセンターのリフレッシュ戦略を進める。また、Nikeのネットワークは将来のニーズに応えることが可能となった他、全地域にまたがった自動化と管理、データ分析の各機能による、ネットワークのオーケストレーションサービスが提供される。
「Juniperのテクノロジーによって、顧客はいつでもどこでも、クライアントの性能要件に応えることが可能になる」とヘラドピア氏は話す。
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