特集/連載
クラウドの王者Amazonに意外な弱点、ユーザーの不満はいつ爆発する?:クラウドガバナンスとデータ主権をめぐる懸念
米Amazon Web Servicesはクラウド界の王者かもしれないが、顧客の中にはクラウドデータの主権に対する同社の姿勢が不明瞭であることに疑念を抱いている向きもある。
世界各地に顧客を持つ企業にとって、クラウドガバナンスとデータ主権をめぐる懸念は大きな障害となる。だがこれは、単に「データが適切な場所に置かれているかどうか」だけの問題でなく、たとえ低レベルの保守作業であっても、「データがどこかに転送されることがないという保証を書面で得られるかどうか」の問題でもある。
米Amazon Web Services(以下、Amazon)はセーフハーバー協定(欧州連合諸国から米国に転送される個人データの保護に関する協定)に参加しており、特定のAWSリージョンからデータを転送しない旨をカスタマーアグリーメントで定めている。だがクラウドのアーリーアダプターからの報告によると、そうした保証は常に満たされているわけではないようだ。
関連記事
- 大幅な遅延や追加コストを招く? 新しいEUデータ保護規則の適用
- 専門家8人が徹底討論! クラウドにデータを預けるリスクとメリット
- 新しいEU保護規則で増える、クラウド利用者に課せられる責任と要件
- クラウドが直面する各国の法制度 〜パトリオット法の影響とは?
- クラウドは安全か? 事業者との責任分界点、注目すべき安全基準とは
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.