既存システムにフラッシュドライブをアドオンしてできる「データベース蘇生術」:ボトルネックはサーバにあらず
データベース(DB)の即応性実現で注目したいのがフラッシュドライブだ。しかし、費用対効果を慎重に見極めなければならない。なぜなら、オールフラッシュでなくても高い性能を発揮する方法があるからだ。
企業システムで扱うデータ量が増大し、システムが複雑化する中、アプリケーションに対する高速化のニーズは高まる一方だ。例えば、HPCの分野では、システムの高速化が常に課題になり、ネットワークを介してサービスを提供する企業では「7秒ルール」(ユーザーがコマンド操作から他のWebページに移行しないで待てる限界の時間が7秒までという経験則)という言葉も出てくるように、ネットワークのレスポンスが売り上げに直結するまでになっている。一般の企業でもバッチ処理の迅速化がリアルタイムな経営判断のために危急の課題となってきている。
サーバに搭載するCPUは年々高速化し、アプリケーションの高速処理が可能になってきたが、一方で処理するデータを格納するデータベース(DB)システムは複雑で、アプリケーションの高速化を実現するシステム設計は容易でなかった。このギャップを埋める方法として注目されているのが、フラッシュメモリの技術を活用した解決策だ。
この解決策では、ストレージを階層化し、高速で処理すべきデータを保存するデバイスとしてSSDを活用し、高速化を求めないデータの保存については通常のシステムで処理する。この記事では、サーバ内でストレージを階層化するアドオンソフトを利用して実現する方法と、大規模なDBシステムにアクセラレータストレージをアドオンして実現する方法について、それぞれ詳細な解説とその可能性について紹介したい。
提供:デル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:TechTargetジャパン編集部
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.