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危ない“IEEE802.11ac Wave 2”セールストークの見分け方現実はもっと微妙で複雑(2/2 ページ)

高速無線LANに多くのユーザーが注目しているが、一部の関係者は「Wave 2の宣伝をうのみにしてはいけない」と警告する。宣伝が与えるイメージと実際に使った性能はこれまでもけっこう違っていたはずだ。

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うそではないが真実でもない

 それだけではない。無線通信の転送速度は、機器の構成と周辺環境のさまざまな要因も影響する。「アンテナが5本立っている」からそれでいいというものではない。十分なシグナルノイズ比を確保できなければ、高速通信に必要な高度な変調方式を実現できない。そうした状況における無線通信では、ベンダーの想定より広い帯域幅が必要になる。一方、帯域幅を広くすると無線LAN割り当てスペクトルで利用可能なチャネルの数が少なくなる。オフィスのように無線LANに接続するデバイスが多数集中する高密度環境では、効果的なチャネル割り当てが必須だ。このように、無線通信は複雑で、さまざまな条件に依存するため、専門が意外には状況が分かりにくい。

 無線LANのプロモーションでは、理論値に基づいた理想と無線LANの現実がずれていることがある。営業の担当者は「詳しい部分は複雑で説明が難しい」「誰に聞いても同じだから心配しなくていい」と説明することも少なくない。新規格の無線LANを導入するユーザー企業は、利用環境による制約に言及せずよいことばかり書いている宣伝資料は無線LANの現実を隠していることを知っておくべきだ。パンフレットに書かれているより現実は微妙で複雑だ。

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