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OpenStackのスケーラビリティはIT担当者にとって“我慢大会”:一筋縄ではいかない
OpenStackのコンポーネントは絶えず進化しており、そのことが返ってOpenStackのスケーラビリティ向上を阻害している。この問題が根強いのはなぜか、どうすれば克服できるのかを見ていこう。
OSS(オープンソースソフトウェア)のクラウド構築基盤「OpenStack」のユーザーにとって、スケーラビリティはかねてより大きな問題となっている。OpenStackが進化を続けているからだ。OpenStackは、大規模なクラウドクラスタを構築、運用できるソフトウェアプラットフォームの提供を目的としている。だが以前から、このミッションの達成を妨げる弱点を抱えている。小規模なテスト用のサンドボックス環境ではうまく機能しても、初期運用後の大規模運用への移行が難航するケースが多い。
OpenStackのスケーラビリティを高めるのは一筋縄ではいかない。まず、多くのベンダーのOpenStack用プラグインやツールはスケーラブルではない。スケーラビリティの強化に役立つプロプライエタリなツールを提供するベンダーもあるが、こうしたツールにはロックインのリスクがある。
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