徹底レビュー: Androidアプリも使える「Chromebook Plus」の出来は“ほぼ完璧”、残念な点は?:Chromebookの概念を変えるか(1/3 ページ)
「Samsung Chromebook Plus」は、単なるChromebookではない。デザインは洗練されており、ディスプレイも高解像度。その上で便利な機能をそろえている。
GoogleのクライアントOS「Chrome OS」を搭載したノート型デバイス「Chromebook」にはこれまで、ぱっとした外観のものがなかった。そこに登場したのがSamsung Electronicsの「Samsung Chromebook Plus」だ(写真、国内未発売)。この製品は、すっきりして目を引く外観、豪華な2400×1600ピクセルのディスプレイに加え、購入してすぐに使用できる組み込みスタイラスペンなどの便利な機能を搭載した、デザインと実用性を兼ね備えたChromebookである。さらにChrome OSでGoogleのモバイルOS「Android」のアプリケーションを余すところなく使えるようになったことで、非の打ちどころのないデバイスとなっている。
Chromebookをレビューするときは、他のChromebookと比較することが多い。Chromebookのパフォーマンスと実用性には、限度があることがほとんどだからだ。だがChromebook Plusは、洗練されたデザインと高解像度のディスプレイに加え、便利な機能を備えた強力なノートPCなのだ。
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学校で活用進むChromebook
構造とデザイン
プラスチック製のかさばる分厚いデザインばかりのChromebook市場で、Chromebook Plusのデザインは傑出している(写真2)。つやつやした銀色のアルミニウム製のボディーによって、プレミアム感のある均整のとれたデザインを実現した。カバー左上にはChromeのロゴがあり、その下には銀色で「SAMSUNG」の文字を配している。
角に滑らかな丸みを帯びたシルエットに、四角いディスプレイのデザインが見事に調和している。この12.3型ディスプレイはアスペクト比が3:2。これが、最も目立つデザイン上の特徴だといえるだろう。一般的なノートPCが備えるディスプレイのアスペクト比は、これよりもかなり横長の16:9だからだ。Chromebook Plusは、ディスプレイがヒンジで360度回転し、タブレットとしても使えるようにしている。そのため3:2のアスペクト比が、ちょうどよく感じられる。
主要なボタンは、使いやすいように右側に配置されている。ノートPCとしてもタブレットとしても利用可能な「2-in-1デバイス」では一般的な配置だ。Chromebook Plusではさらに、電源ボタンの上に小さなスタイラスペンが行儀よく収納されている。スタイラスペンは、出し入れのしやすさが良い感じだ。スタイラスペンの頭を押すとカチッと音がして取り出すことができる。収納するときも同様で、元の場所に収まるとカチッと音が聞こえる。
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