特集/連載
理想的なRPAアーキテクチャを構築するための方法:2つの自動化モデル
企業はRPA(ロボティックプロセスオートメーション)を導入し、ルールに基づく反復作業をコスト効率の高い方法で自動化している。この場合のROI(投資利益率)は、導入したRPAのアーキテクチャが適切かどうかに左右される。
RPA(ロボティックプロセスオートメーション)への関心が急速に高まっている。それは、グローバル企業が自動化ソフトウェアを導入するメリットに気付いているためだ。特にルールに基づくトランザクション処理を大量に実行する場合は、RPAがコスト効率の高い合理的な方法を提供する。だが残念なことに、多くの企業は、現在や将来の自社のビジネスニーズを満たすツールを判断できずに苦慮している。今回は、RPAの導入を成功に導くために、最適なRPAアーキテクチャの構築方法を取り上げる。
併せて読みたいお薦めの記事
RPA導入を成功させる
RPAについて理解する
- ロボティックプロセスオートメーション(RPA)にできて、APIにはできないこととは?
- 「RPA」と「AI」のセキュリティ対策に違いはあるか?
- ロボティックプロセスオートメーション(RPA)は脱Excelに貢献するツールなのか?
RPAツールは多く存在するが、そのどれもが特徴や機能が異なる。あらゆるビジネスに幅広く対応する万能のRPAツールは存在しない。そのため企業は、どのツールが自社の目標実現に最適かをじっくり検討する必要がある。それ以上に、既存システムとプロセスに基づいて、RPAと次世代自動化技術の利用を最適化する枠組みを構築しなければならない。適切な構造と設計がなければ、RPAの運用モデルは破綻し、企業は投資の効果を得られない。
ここからは、RPA導入の理想的なアーキテクチャを構築し、可能な限り高いROIを実現するために、企業が検討すべきことを考える。
階層化設計のメリット
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.