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「iPhoneのパスコードハッキング手法を発見」と専門家が主張、実は誤りだった?:Appleは当初から否定
パスコードハッキングによって「iPhone」の防御をかわすことができたというセキュリティ研究者の主張を、Appleが退けた。真実はどちらなのか。
セキュリティ研究者でセキュリティベンダーHacker House創業者のマット・ヒッキー氏は、考え得る限りのパスコードを1つの文字列にしてデバイスに送信し、割り込み要求を発生させることによって、攻撃者がスマートフォン「iPhone」の防御をかわすことができると報告した。発生させた割り込み要求は、他の操作よりも優先され、攻撃者がAppleの安全対策を迂回(うかい)できるとヒッキー氏は伝えた。
AppleはモバイルOS「iOS」のセキュリティ機能を改善し続けている。誤ったパスコードを入力してから次のパスコードを入力できるまでの間隔を長くしたり、10回ログインに失敗するとデータを消去するオプションを加えたりしてきた。
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Appleとセキュリティ専門家、正しかったのはどちらか
ヒッキー氏は、IT情報サイト「ZDNet」に対し「1つの長い文字列でブルートフォース攻撃を仕掛けると、その文字列全てが処理され、データ消去機能がバイパスされる」と語った。
これに対してAppleは、ヒッキー氏の主張は誤っていると反論した。
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