特集/連載
適切な「ITキャパシティー管理」を実現する3つの手順:簡単な調査で分かる“限界”
アプリケーションに投入するリソースを増やすだけではスケーラビリティを確保することは難しい。IT運用担当者は、リソースやパフォーマンス全体を考慮したITキャパシティー管理について慎重に検討すべきだ。
仮想化とクラウドが登場したことで「アプリケーションの柔軟性」を確保する方法が変化しつつある。企業のIT部門は、ITキャパシティー管理をすることで長年夢見ていた「コストを制御しつつ、QoE(Quality of Experience)も確保する」という望みを達成できるかもしれない。
柔軟性のあるコンポーネント(エラスティックコンポーネント)は、コンポーネントのコピーを複数稼働させておき、障害が発生してコピー元(オリジナル)のコンポーネントが停止した場合に、オリジナルの代理でコピーに処理をさせる考え方だ。だが、このようなスケーラビリティ(拡張性)があっても、利用できるリソースを十分用意できなければ意味を成さない。電気通信会社CIMIの調査によると、負荷に合わせてスケールアウト(機能拡張)するアプリケーションのコンポーネントを使う企業のうち、4分の1近くはそうしたスケーラビリティの限界を定義できていないという。つまり、必要なリソースが明確になっていないということだ。
併せて読みたいお薦め記事
アプリケーション管理はなぜ必要?
リソースの有効活用について
- コンポーザブルインフラはデータセンターにどうなじむのか
- IBMのクラウド戦略、開発リソースのエコシステムでSIパートナーの“窮地”を救えるか
- デスクトップ仮想化の厄介な“リソース過剰割り当て問題”をなくす方法とは?
スケーラビリティの高いアプリケーションが使われる仮想化の時代に、適切な「ITキャパシティー管理」をするための3つの手順を紹介する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.