Nestle、世界中の拠点に「Workplace by Facebook」を導入:コラボレーションツールはビジネスにどう役立つのか
Nestleは、世界各地で働く従業員の共同作業を効率化するために「Workplace by Facebook」を採用した。コラボレーションツール選定のポイントとWorkplaceの導入効果について、同社CIO(最高情報責任者)が語った。
従業員同士で効率的にコミュニケーションと共同作業ができることは、全ての企業にとって不可欠だ。スイスに本社を置く食品大手Nestleも、顧客の需要に素早く応えるために、世界中の従業員間のコミュニケーションと共同作業を改善するコラボレーションツールを必要としていた。
そこでNestleが採用したのは、「Workplace by Facebook」だ。同サービスによって世界中の従業員同士がコミュニケーションをとれる。過去9カ月で約21万人の従業員がWorkplaceを導入した。これから2019年中に、さらに数千人が導入する予定だという。
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NestleのCIO(最高情報責任者)を務めるフィリッポ・カタラーノ氏は、顧客の需要にスピーディーに応えるために、世界中の従業員をつなげるコラボレーションツールが必要だったと説明する。
――どのようなビジネス課題がありましたか。
フィリッポ・カタラーノ氏 アイデアをより早く製品化したり、目まぐるしく変わる消費者の需要に素早く応えたりするために、従業員間のコミュニケーションを強化する必要があった。優れた社内コミュニケーションツールがあれば、社内のやりとりを改善でき、情報共有の自由度を高められる
Nestleでは、新しいコミュニケーションシステムへの移行と並行して、従業員にとって魅力的な職場作りにも取り組んでいる。例えば堅苦しくないオフィス作りを、多くの事業所で進めている。
――これまではどの企業向けコラボレーションシステムを利用していましたか。
カタラーノ氏 現行の主な社内コミュニケーションツールは「Salesforce Chatter」だが、段階的に使用を廃止していく。Workplaceは他のデジタルツールを補完する役割を果たす。例えば「Microsoft Office 365」「SharePoint」「Microsoft Teams」「Yammer」は引き続き使用する。
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