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「Chrome」「Internet Explorer」「Edge」「Firefox」でcookieを管理するには:cookieの削除から追跡防止まで
「匿名でインターネットを利用できる」と考える人は少なくない。だが実際には、cookieがほぼ全ての行動を監視している。それから逃れるにはcookieの管理が必須だ。主要Webブラウザのcookie管理方法をまとめた。
IT担当者はWebブラウザのcookieをある程度管理でき、その一環として削除や無効化もできる。cookieを管理する方法は、Webブラウザによって異なる。どのWebブラウザも基本的な管理機能はほとんど変わらないが、より強力な管理オプションを用意しているWebブラウザもある。
IT担当者にとって、エンドユーザーが仕事で使うWebブラウザを指定することは難しい。少なくとも普及している主要なWebブラウザについては、cookieの管理方法を把握しておくことが重要だ。
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主要Webブラウザを比較
cookie管理の是非
cookieの設定を変更する前に、この操作にはリスクがあることを理解する必要がある。cookieの削除や管理はエンドユーザーに影響する。cookieを削除または制限すると、次のようなことが起こる可能性がある。
- エンドユーザーが、仕事で利用する特定のWebサイトにアクセスできなくなる。
- エンドユーザーがWebサイトを訪問するたびに、アカウント情報(ユーザー名とパスワードなど)を入力しなければならなくなり、生産性が損なわれる。
- エンドユーザーが頻繁に訪問するWebページを、Webブラウザが記憶できなくなり、Webサイト内でのユーザーエクスペリエンス(UX)が悪化する可能性がある。
- Webサイトの読み込みに時間がかかるようになり、検索パフォーマンスが低下し、仕事のパフォーマンスも落ちる。
一方でcookieの削除や制限をしないと、次のようなことが起こり得る。
- 攻撃者がcookie内にあるエンドユーザーのデータを不正に取得するといった、セキュリティリスクが発生する。
- オンラインでの行のトラッキング(記録)がエンドユーザーにとって煩わしい。
- 位置情報サービスにより、エンドユーザーの個人情報が筒抜けになる可能性が生じる。
「Chrome」でのcookie管理
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