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サーバの「クラスタ化」「アウトオブバンド管理」「仮想化」とは?「サーバ」の歴史を振り返る【後編】

ハードウェア側の進化とともに、サーバの進化は運用管理の分野にも及んだ。未来のサーバを考える上でポイントになる点とは。

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 「サーバ」はその登場以来、ハードウェアの強化が重要視されてきた。「ブレードサーバ」が登場した後は、運用管理を効率化するための機能にも重きが置かれるようになった。

 サーバの「クラスタ」化によって、より安定的にサーバを稼働させられるようになった。クラスタとは単一のシステムを構成するサーバの集合体を指す。データセンター内で1台のサーバに障害が発生しても、別のサーバでシステムを稼働させ続けることでダウンタイム(システムが停止する時間)を回避できる。

「アウトオブバンド管理」「仮想化」が登場

 「アウトオブバンド管理」(Out-of-band Management:帯域外管理)も登場した。「リモート管理」や「ライツアウト管理」(Lights-Out Management)とも呼ばれるアウトオブバンド管理は、IT担当者がデータセンターに物理的に足を踏み入れることなく、サーバの管理や操作、監視を可能にする。アウトオブバンド管理の登場でサーバの運用効率は高まり、サーバルームの管理に必要なIT担当者の数を減らすことが可能になった。

 「仮想化」という新たなトレンドも広がり始めた。サーバ仮想化で利用するサーバは、ハードウェア面では従来のサーバとの違いはない。違いは仮想化ソフトウェアが組み込まれていることであり、1台の物理サーバを複数の仮想サーバに論理的に分割する。仮想サーバは拡張(スケーリング)を迅速にできるメリットがあり、必要とするリソースの変動が激しいシステムに適している。

サーバの未来

 ITシステムは多様化が進み、世界中のデータセンターが規模を拡大させている。変化するニーズに応えるためにサーバにも進化が求められる。仮想化技術が普及したこともあり、サーバのハードウェアはより小型化し、運用の簡略化がさらに進むと予測される。

 サーバは今後も注目すべき興味深い分野だ。さまざまな変化があったサーバの歴史を踏まえれば、次の大きな進化も既に進んでいると考えてよいだろう。

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