レガシーアプリのDBMSを「クラウドデータベース」に移行させる賢い方法:クラウドデータベースの選び方【第4回】
オンプレミスのインフラで稼働させているレガシーアプリケーションをクラウドサービスに移行させる際の課題が、DBMSの移行だ。移行先として「クラウドデータベース」を選ぶ場合、失敗しないためには何をすべきか。
オンプレミスのインフラで稼働させてきたデータベース管理システム(DBMS)を、DBMSのクラウドサービス「クラウドデータベース」に移行させる際の負荷は、そのDBMSを利用するアプリケーションに依存する部分が大きい。自社にとって最善の決定をするためには、何に気を付ければよいのだろうか。
レガシーアプリのクラウド移行時にクラウドデータベースをどう選ぶか
併せて読みたいお薦め記事
各ベンダーのクラウドデータベース
- 「Google Cloud Platform」(GCP)で要注目のログ監視ツールとNoSQLデータベースとは
- Googleのクラウドデータベース「Cloud SQL」「Cloud Spanner」とは?
- 徹底比較:AWS、Google、AzureのDBサービス 最適な組み合わせとは
クラウドデータベース移行のポイント
新しく開発するアプリケーションであれば、開発段階でクラウドデータベースに合わせた仕様にすればよい。古いハードウェアからの脱却やコスト削減を理由に、レガシーアプリケーションのクラウドサービスへの移行を選ぶ企業もあるだろう。こうした企業は、オンプレミスのDBMSをクラウドデータベースに移行するかどうかを決めるだけではなく、移行先のアプリケーションでDBMSを適切に利用できるようにする必要がある。
レガシーアプリケーションをクラウドサービスに移行させるときに、単一のクラウドサービスへの移行よりも「ハイブリッドクラウド」への移行を選んだ方が、リスク管理や移行作業の負荷の面で優れている。ハイブリッドクラウドは、オンプレミスのインフラに構築したプライベートクラウドと、各種クラウドサービスとの組み合わせだ。
ハイブリッドクラウドを採用することで、オンプレミスのインフラにあるデータをクラウドサービスに複製したり、クラウドサービスからオンプレミスのレガシーアプリケーションにアクセスしたりできる。IT部門は、バックアップ用にオンプレミスのレガシーDBMSを運用しながら、主要DBMSとしてクラウドデータベースを利用することが可能だ。
レガシーアプリケーションのクラウドサービスへの移行に合わせてクラウドデータベースを採用することを決めたら、どのクラウドデータベースを選ぶかが重要になる。その際、移行先のクラウドサービスと同じベンダーが提供し、かつそのベンダーの独自技術を使ったクラウドデータベースを採用すると、クラウドサービスのメリットを引き出しやすくなる可能性がある。
例えばAmazon Web Servicesは独自のリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)「Amazon Aurora」を開発し、同社のクラウドデータベースで利用できるようにしている。DBMSベンダーでもあるMicrosoftは、当然ながら自社のDBMSをクラウドデータベースに生かしており、GoogleもNoSQLサービス「Cloud Bigtable」など独自技術を使ったクラウドデータベースを提供している。
クラウドデータベースの採用を決めたら、同じベンダーが提供するデータ分析サービスや機械学習サービスの活用も検討するとよい。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.