仮想化ソフトウェア「XCP-ng」とは【前編】
オープンソースとCitrixの「Xen」の基本的な違いとは?
オープンソースの仮想化ソフトウェア「XCP-ng」を管理するXen Projectと、「Xen」ブランドの仮想化ソフトウェアを提供してきたCitrix Systems。両社の関係とは。
Xen Projectが管理するオープンソースの仮想化ソフトウェア「Xen Cloud Platform」(XCP)の最新版「XCP-ng」は、仮想化技術とクラウドコンピューティングの両方に関する機能を提供する。XCP-ngはハイパーバイザーの「Xen Project Hypervisor」や仮想マシン(VM)管理用API(アプリケーションプログラミングインタフェース)の「Xen Project Management API」(XAPI)などの要素で構成されている。VMのライフサイクル管理とリソースプール、イベント追跡、リアルタイムパフォーマンス監視、ストレージのライブマイグレーションを実現する「Storage XenMotion」も含む。
他の一般的なサーバ仮想化製品と同様に、XCP-ngはハイパーバイザーを利用してVMを実行する。IT管理者はXCP-ngにより、ワークロード(アプリケーション)の集約や省電力、ハードウェアの冷却効率の向上、管理の改善を実現できる。XCP-ngのモダンなユーザーインタフェース(UI)を使ってホストを管理することも可能だ。XCP-ngの大部分のコンポーネントは、オープンソースソフトウェア(OSS)用のライセンス「GNU General Public License」(GPL)のバージョン2に準拠している。
Citrix SystemsとXen Projectの気になる関係
Citrix SystemsはXen Projectと長年にわたって協力関係にある。Citrixは2007年に、XenSourceを買収した。XenSourceは、オープンソースのハイパーバイザー「Xen」をベースにした企業向けソフトウェアを手掛けていたベンダーだ。
XenSourceの買収後、Citrixは「Xen」ブランドを「XenDesktop」や「XenApp」などの自社製品に冠したが、Xen Projectはそれらの製品の設計に関与したわけではない。CitrixとXen Projectは、同じ技術を共有しているだけでなく、似た製品名を使っており、それぞれの製品でどの技術がベースとなっているのか判別しづらかった。
こうした中、Citrixはハイパーバイザー「XenServer」の名称を「Citrix Hypervisor」に変更した。Citrix Hypervisorは、Xenの技術を用いた商用ハイパーバイザーだ。Xen Project HypervisorやXAPIなどの構成技術をベースに、Citrixが独自の機能やサポートを追加している。
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