特集/連載
「取れるデータは根こそぎ取る」はなぜ駄目か? 「倫理的データ収集」の重要性:データの倫理的活用を考える【第1回】
企業のデータ収集や活用における倫理的な正当性に関心が集まる一方で、手に入るデータ全てを当たり前のように取得しようとする企業もある。こうしたギャップを放置したままだと、企業はどのようなダメージを受けるのか。
2020年はさまざまなことがあった。それでも個人や企業のデータを漏えいや改ざんから守る「データ保護」が重要であることは変わらなかった。データへのアクセス権限を誰が所有するか、誰がそのアクセス権限を認定するかといった「データプライバシー」も同様だ。データ保護やデータプライバシーの観点では、企業がデータを集めたり、使用したりすることには倫理的な問題が伴う。
併せて読みたいお薦め記事
個人情報保護関連の注目トピック
- 患者の個人情報をスマホアプリで安全に扱う仕組みとは 「EASE」の例で確認
- 大手航空会社が「GDPR」違反で約240億円の罰金 制裁は正当か
- ブロックチェーンでデータ流通管理、イノベーションを促すために必要なこと
人工知能(AI)と個人情報
データを倫理的に扱うことには、単に規制を守ることより根深い問題がある。企業は消費者だけでなく従業員からデータを集める場合でも、取得する量と使い方について立ち止まって考えなければならないという新たな現実に直面している。
「データは取れるだけ取る」がなぜ駄目なのか
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.