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「翌日お届け」至上主義が顧客離れを招きかねない“深刻な理由”「ラストマイル配送」の5大課題【前編】

配送の最終拠点から配送先までの配送を指す「ラストマイル配送」に課題があると、顧客の信頼を失ったり、収益減につながったりする恐れがある。企業が直面する恐れのあるラストマイル配送がはらむ課題とは。

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 現代の企業は、消費者のニーズを満たすため、可能な限り迅速に商品を消費者の手元に届けなければならない。配送の最終拠点から最終配送先までの「ラストマイル」における配送を、いかにスムーズに実施するかが重要だ。ラストマイル配送は、サプライチェーンの中でも適切な実施が難しいと考えられている。

 一般的にラストマイル配送は、顧客の自宅に荷物を届ける宅配を意味する。倉庫などの企業の配送最終拠点から、荷物の届け先である顧客の自宅までの区間には、さまざまなリスクが潜んでいる。ビジネスリーダーはそのリスクを把握し、理解する必要がある。

 ラストマイル配送でトラブルが起きると、企業は顧客も収益も失うことになりかねない。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行(パンデミック)によってオンラインショッピングが活況になったことで、この問題は激化の一途をたどっている。企業のリーダーは、まずはラストマイル配送で課題が生じる理由を把握し、配送業務を改善する戦略を立案しなければならない。

 本稿は、ラストマイル配送における最も一般的な課題を5つ紹介する。

課題1.「配送の速さ」にこだわった結果の信頼喪失

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