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オフィス外でも印刷できる「リモートプリント」 ただしVPN経由には問題も:テレワーク中の印刷方法【前編】
テレワーク中心の業務になると、オフィスで従来通りに印刷することができなくなる。その場合の選択肢になるのがリモートプリントだ。どのような印刷の方法があるのか紹介しよう。
在宅勤務をはじめとしたテレワークをする場合、印刷の手段を見直す必要に迫られる。ネットワークを介して印刷する「リモートプリント」(リモート印刷とも)は、社内で利用する場合でさえIT管理者を悩ませる種になりがちだ。テレワークでリモートプリントの問題はより複雑になる。
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IT管理者がリモートプリントの問題に対処する際は、印刷のワークフローとインフラの2つの要素を考慮する必要がある。全ての従業員がテレワークを実施している場合、オフィスのプリンタに印刷ジョブを送信しても意味がない。印刷したドキュメントを受け取る人も、用紙を補充する人もいないからだ。この場合、IT管理者はテレワーク中の従業員でも利用できる、オフィス以外のプリンタを選択肢に含めることになる。
リモートプリントにはVPN(仮想プライベートネットワーク)かクラウドプリントサービスを利用するのが適している。どちらを選ぶかはコスト、サポート、使いやすさ、セキュリティなどに基づいて判断するとよい。
VPN経由の印刷における問題
VPNを既に業務で利用している場合、VPN経由のリモートプリントが当然の選択だと考える人もいるだろう。だがVPN経由の印刷には次のような課題があり、注意が必要だ。
- 印刷ジョブのリダイレクト
- テレワーク中の従業員はリモートプリントではなくローカルプリンタでの印刷を必要とする場合がある。その際は、印刷ジョブを目的のプリンタにリダイレクトしなければならない。だがVPNのクライアントソフトウェアでリダイレクトの設定ができないことがある
- プリンタドライバ
- 従業員の私物デバイスに必要なプリンタドライバがインストールされていない場合がある。これはプリンタドライバをインストールすれば解決するため、リダイレクトほど大きな問題ではない。従業員がオフィスにあるリモートプリンタで初めて印刷するとき、プリントサーバによって必要なプリンタドライバを自動的にインストールすることもできる
- セキュリティ
- VPN接続は安全だと推定できるものの、「Windows」でリモートプリントをする場合はTCPの139番ポートと445番ポート、UDPの137番ポートをオープンにする必要がある。IT管理者はファイアウォールによって遮断しているこれらのポートをオープンにしたがらない場合もある
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