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大手自動車販売会社が「GCP」「RISE with SAP」導入で備えた“根本的変化”とはフォルクスワーゲン、ホンダなどの自動車販売会社Inchcapeのデータ活用【前編】

自動車販売企業のInchcapeはSAPのクラウドERP「RISE with SAP」と、そのインフラとして「Google Cloud Platform」の採用を決定した。同社がこれらのサービス群を採用する背景にある、自動車業界の変化とは。

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 ロンドンを拠点とするInchcapeは、35カ国以上で複数メーカーの自動車販売や保守サービスなどを手掛けている。同社は事業の成長のために、SAPがクラウドサービスとして提供するERP(統合業務)パッケージ「RISE with SAP」を採用した。RISE with SAPの中核要素である「SAP S/4HANA」は、カラムストア型インメモリデータベースの「SAP HANA」を組み込んだERPパッケージだ。インフラにはGoogleのクラウドサービス群「Google Cloud Platform」(GCP)を利用する。

自動車業界の“あの変化”をGCP×RISE with SAPで乗り切る

 SAPは声明で、InchcapeがRISE with SAPを採用した要因として、実店舗からオンラインストアまであらゆる購買経路を連携させる「オムニチャネル」の重要性が高まっていることを挙げている。Inchcapeの最高デジタル責任者を務めるマーク・ディアンリー氏は「人々が自動車を購入する方法が根本的に変わりつつある」と説明。「当社が消費者の期待に合わせて進化していくことが鍵になる」と言う。

 「世界の自動車メーカーは、消費者がどのような車を買おうとしているのか、どのような方法で車を買うのかを理解するときに当社を頼りにしている」とディアンリー氏は話す。こうした自動車メーカーの要望に応えるために必要なのがデータだ。InchcapeはRISE with SAPを利用することで、データから洞察を得ることや、自動車購入者の需要に合ったサービスを提供することを狙う。

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