無料で簡単にできる「Zoom」のセキュリティ対策6選:「Zoom」を安全に使うこつ【後編】
「Zoom」を安全に使うためには、何をすればよいのか。ポイントとなる“人間の脆弱性”にどう対処すべきなのか。セキュリティ向上のためのこつを紹介する。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)が発生してから急速に活用が広がったWeb会議ツール「Zoom」。普及と同時に、ユーザー企業がZoomを使う際のセキュリティリスクも無視できなくなった。Zoomで攻撃を招かないために、ユーザー企業はどうすればいいのか。前編「『Zoomは危ない』は本当なのか? Zoomを危険にする“本当の原因”とは?」に続き、後編となる本稿はZoomを安全に使うための具体策を取り上げる。
無料でできる、Zoomのセキュリティを高める“6つのこつ”
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Zoomには意図しない参加者を入室させないセキュリティ機能として、Web会議のロック機能がある。このロック機能はデフォルトで有効になっておらず、手動で有効にしなければならないことがある。Web会議を始める前に確認しておこう。他にもZoomを安全に使うための、さまざまなこつがある。Zoomの標準機能や運用で実現できる、主要なこつは以下の6つだ。
- 登録したエンドユーザーにのみWeb会議への参加を許可する
- ホスト(Web会議の主催者)が手動で承認した参加者のみ入室できるようにする
- 参加者がWeb会議にアクセスする際のパスコード入力を必須にする
- ホストのみがコンテンツを共有できるように画面共有機能を設定する
- 必要ない場合はファイル共有とチャットの機能をオフにする
- Zoomがランダムに生成する一回きりのミーティングID(Web会議用ID)を使用する。固定のミーティングIDは漏えいしやすいため使用しない
Zoomが安全かどうかは「使い方次第」
運営会社Zoom Video CommunicationsはZoomのセキュリティを強化しているという。しかし最後のリスクとして残るのはエンドユーザーだ。従業員がZoomの安全な使い方を十分に知らなかったり、実施しなかったりする企業は、攻撃の標的になる恐れがある。こうした“人間の脆弱(ぜいじゃく)性”に対処するためには手順書やトレーニングの機会を用意し、従業員にセキュリティ対策を丁寧に指導することが必要だ。
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