Windows 11で「Android」アプリを動かす“夢”がついに現実へ:仕事がはかどる「Windows 11」の機能【後編】
米国では「Windows 11」の2022年2月の累積更新プログラムで、「Android」アプリケーション実行機能のパブリックプレビュー版が利用できるようになった。どのような機能なのか。
2022年2月公開の累積更新プログラム「KB5010414」により、MicrosoftはクライアントOS「Windows 11」にどのような機能を追加したのか。前編「“古いWindows”では使えない『Windows 11』の『Teams』便利化機能」は、ユニファイドコミュニケーション(UC)システム「Microsoft Teams」(以下、Teams)を使ったWeb会議に役立つ機能を紹介した。後編はその他の主要な機能を紹介する。
「Windows 11でAndroidアプリを動かす」がついに実現へ
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KB5010414において、MicrosoftはGoogleのモバイルOS「Android」向けアプリケーションをWindows 11で利用できる機能も追加した。この機能は原稿執筆時点では、米国のエンドユーザーに向けたパブリックプレビュー版という位置付けだ。
Windows 11のエンドユーザーがAndroidアプリケーションをダウンロードするためには、Amazon.comのアプリケーションストア「Amazon Appstore」(原稿執筆時点はプレビュー版)を利用する必要がある。エンドユーザーはAmazon Appstoreで、オーディオブックサービス「Audible」やゲーム「Subway Surfers」といったAndroidアプリケーションをダウンロードできる。
Androidアプリケーションを利用する場合は、Windows 11デバイスが固有のハードウェア要件を満たす必要がある。主な要件は以下の通りだ。
- メインメモリ容量:8GB以上
- ストレージ:SSD
- プロセッサ:Intelの「Intel Core i3」第8世代、AMD(Advanced Micro Devices)の「AMD Ryzen 3000」、Qualcommの「Snapdragon 8c Compute Platform」以降
タスクバーの左隅に天気のアイコンを表示する機能も、KB5010414でWindows 11に加わった。エンドユーザーが天気のアイコンにカーソルを合わせると、天気情報やニュース記事の一覧などを表示するウィジェットボードが開く。デバイスに外付けディスプレイを接続しているときは、外付けディスプレイのタスクバーにも時計と日付が表示される。
Microsoftはこれら以外にもKB5010414でWindows 11の機能を強化した。「Windows 10」が搭載していた音楽アプリケーション「Grooveミュージック」に代えて、音楽と動画を再生できるアプリケーション「メディアプレーヤー」を導入。テキストエディタ「メモ帳」のユーザーインタフェースを一新し、新しい検索、置換機能を搭載した。
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