常に無料のOCI「Always Free」はここまで使える:OCI無料プラン「Always Free」の活用法【後編】
Oracleの無料クラウドサービス「Always Free」を使うことで、開発者はコストをかけずにクラウドアプリケーションを構築し、試験的に運用することができる。無料のサービスだけでどこまでできるのか。
主要クラウドベンダーは、クラウドサービスに無料プランを設けている。期間限定の無料プランは対象サービスが充実している一方、期間無制限の無料プランは対象サービスが限られ、かつ使用制限が厳しくなる傾向がある。前編「OracleとAWSの『常時無料枠』を比較 OCIにあってAWSにはない“あれ”とは」に続く本稿は、Oracleがクラウドサービス「Oracle Cloud Infrastructure」向けに提供する期間無制限の無料プラン、「Always Free」の使い方を説明する。
OCI無料プラン「Always Free」だけで何ができるのか
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OCIの管理コンソールは、Always Freeで使える機能を表示する。具体的には、以下をはじめとする一部の機能がAlways Freeで利用可能だ。
- 自律型ドキュメントデータベースサービス「Oracle Autonomous JSON Database」
- ノーコード/ローコード開発ツール「Oracle Application Express」(Oracle APEX)
- リソース管理ツール「Oracle Cloud Infrastructure Resource Manager」
- ロードバランサーサービス「Oracle Cloud Infrastructure Load Balancing」
開発者はAlways Freeのサービスだけで、クラウドアプリケーションを設計、構築できる。Oracleは、Oracle APEXで開発するデータベースアプリケーションなど、Always Freeのリソースを利用して開発できるアプリケーションのテンプレートを提供している。例えば開発者がEコマースシステムといった、データベースを利用したアプリケーションを試作したい場合に役立つ。
OracleはArmアーキテクチャベースの仮想マシンサービス「Ampere A1 Compute」のインスタンス(仮想サーバ)もAlways Freeで利用できるようにしている。これにより開発者のArm技術の試用を後押ししている。
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