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「ランサムウェア」は油断した中小企業を狙う? ガードの固め方とは小規模オフィスも狙うランサムウェア【後編】

中小企業にも迫るランサムウェアの脅威。データ保護のためのインフラと対処法を用意しておくことが欠かせない。Unitrendsの製品群から、ランサムウェア対策において何が重要なのかを考える。

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 ランサムウェア(身代金要求型マルウェア)による攻撃が企業の懸念事項となっている。これは大企業だけではなく、中小企業でも同じだ。こうした中で、システム管理ソフトウェアベンダーKaseyaの傘下企業で、バックアップツールを提供するUnitrendsは、中小企業がランサムウェアからデータを保護するための対策を発表した。防御を固めるためのポイントはどこにあるのか。

中小企業にも迫るランサムウェア 守りの固め方は?

 Unitrendsが発表したのは、データ保護アプライアンス「ION」および「ION+」(以下、IONシリーズ)と、データ保護のトレーニングプログラム「Cyber Assurance Program」だ。米TechTargetの調査部門Enterprise Strategy Group(ESG)のシニアアナリスト、クリストフ・バートランド氏は「IONシリーズは、拠点における迅速なバックアップと復旧を実現する、最前線の防御ラインのようなものだ」と説明する。導入手順と使用方法がシンプルになっているのもIONシリーズの特徴だとバートランド氏は付け加える。

 IONシリーズは中小企業による利用を想定している。「筐体(きょうたい)のサイズが小さいため容量には限界がある。複数台のサーバをバックアップするようには設計されていない」とバートランド氏は指摘する。

 Cyber Assurance Programは、データ保護やランサムウェアへの対処に関するベストプラクティスを企業に提供するトレーニングプログラムだ。このトレーニングは企業がサイバー攻撃への最新の備えを維持できるように支援することが目的だと、バートランド氏は説明する。「侵害が起きた際に的確に対処し、データを復旧させる手順を知っておくことが重要だ」(同氏)。

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