ランサムウェア対策を低コストで 審査員がうなった“あのデータ保護製品”とは:アワードで紹介する“注目のデータ保護”【第2回】
脅威が多様化する一方、データ保護機能の拡充も進んでいる。米TechTargetの製品アワード「Storage Products of the Year」で審査員を驚かせたデータ保護機能とは。
ランサムウェア(身代金要求型マルウェア)などの脅威が広がる中、企業にとって必要性が高まっているのがデータ保護の強化だ。米TechTargetが実施する製品アワード「Storage Products of the Year」の2021年版から、注目の製品や機能を紹介する。本稿は同アワードの「バックアップおよびDRのハードウェア・ソフトウェア・サービス」の部門で金賞を獲得した製品・サービスを紹介しよう。
ランサムウェア対策機能で審査員をうならせた“あの製品”
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連載:アワードで紹介する“注目のデータ保護”
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審査員を感心させたのは、Druvaのデータ保護サービス「Druva Data Resiliency Cloud」だった。同サービスは、Storage Products of the Year(2021年)における「バックアップおよびDRのハードウェア・ソフトウェア・サービス」の部門で金賞の座を獲得した。Druva Data Resiliency Cloudは、Druvaが提供していたデータ保護サービス「Druva Cloud Platform」のリブランドによって誕生した。
Druva Data Resiliency Cloudは、
- 異常検知
- オンプレミスとクラウドサービスのハイブリッドなデータ保護
- クラウドサービスを使ったDRのオーケストレーション(自動化)
などを提供する。Druvaがもともと提供してきたデータ保護機能にこれらの機能が加わり、ランサムウェアに対するより強力なデータ保護が可能になった。
クラウドサービスで運用するデータの保護機能を提供するだけではなく、それをリーズナブルな価格で、運用を複雑にすることなく提供するのがDruva Data Resiliency Cloudの特徴だとある審査員は評価する。「クラウドサービスらしいシンプルさがある」と別の審査員は語る。
Druva Data Resiliency Cloudが金賞を獲得した主な理由は、
- 簡単に利用開始できること
- エッジ(データが発生する場所)のデータ保護を対象にできること
- システムの拡張性が高いこと
などだった。「Druvaのデータ保護サービスは本当に良くできている」と審査員はコメントする。
第3回は銀賞を獲得した、データ保護では定番の製品・サービスを紹介する。
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