Windows 10の社用PCが“このスペック”以下なら仕事にならない?:Windows 10パフォーマンス問題「5つの対処法」【第3回】
ビジネスで利用するPCが快適に利用できないと、生産性に悪影響を及ぼす。どの程度のスペックであればよいのだろうか。ビジネス向け「Windows 10」搭載PCが満たすべき、最小限のスペックを探る。
Microsoftは「Windows 10」のシステム要件を公開している。システム要件を満たすPCであれば、Windows 10を動作させることは可能だ。ただしシステム要件をわずかに上回る程度のPCでは、エンドユーザーは快適に利用できず、生産性にも影響しかねない。特に会社支給のPCなど、ビジネスで利用するPCであれば、エンドユーザーがストレスを感じずに利用できるだけのスペックが必要だ。
このスペック以下のPCは仕事にならない?
ビジネス用のWindows 10搭載PCは、以下のスペックを満たすことが望ましい。
併せて読みたいお薦め記事
連載:Windows 10パフォーマンス問題「5つの対処法」
Windows 10のトラブルシューティング
- Windows 10の「Windows Update」が動かない場合の“奥の手”とは?
- 「Windows 10」の画面がおかしくなったら試すべきショートカットキー
- Windows 10が起動しないPCで「chkdsk」を実行する方法と、chkdskの代替ツール
- OS
- 64bit版のWindows 10
- CPU
- Intel「Intel Core i5」シリーズまたは「Intel Core i7」シリーズの4コア以上搭載モデル
- メモリ
- 容量8GB以上
- より快適に使いたい場合は、容量16GB以上になるようにメモリモジュールを増設する。
- 容量8GB以上
- ストレージ
- 容量256GB以上
- より快適に使いたい場合は、形状規格「M.2」およびストレージインタフェース規格「NVM Express」(NVMe)に準拠し、レーン(データ伝送路)の使用数3本(x3)以上のストレージを選択する。
- 容量256GB以上
古いPCでWindows 10を快適に動作させるためには、メモリモジュールの増設によって8GBまたは16GB程度のメモリ容量を確保し、起動ドライブをストレージインタフェース規格「SATA Revision 3.x」のSSDにアップグレードするとよい。そうしたアップグレードのコストは300ドル以下で済むこともある。メモリとSSDのコスト比率は、50対50から70対30の間が目安だ。
処理速度といったPCのパフォーマンスを最大限に引き出すためには、Windows 10を常に最新の状態に保ち、余分なファイルがない状態にすることが望ましい。IT管理者が常にドライバやアプリケーションを更新しておけば、Windows 10搭載PCは総じて快適に動作する。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.