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ネットワーク刷新か、レガシー続行か? 企業に残る“3つの遺産”とはネットワークの新時代思考【後編】

ネットワークを刷新しようとする場合、LANやWANを旧来の方法でしっかり管理してきた企業ほど困難に直面する可能性がある。その理由と、乗り越えるための視点とは。

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 企業がネットワークを刷新しようとする場合、大きな障壁になる可能性のある、3つの問題がある。それは企業のネットワーク内外にリスクが存在することを前提にする「ゼロトラスト」の考え方を取り入れようとするときの障壁になる。古いネットワークを維持するのか、ネットワークを刷新するのか――それを考えるためのポイントを紹介する。

ネットワークの“3つの遺産” 本当に刷新できるのか?

1.通信内容の把握

 ゼロトラストをネットワークに取り入れる上での課題は、「何が何と通信する必要があるのか」を把握することだ。ほとんどの企業は、この手法に慣れていない。

 通常、企業は「何が何と通信しているのか」を四六時中監視している。その際、実際には自社ネットワークの状況の一部しか把握できていない。想定外のトラフィック(ネットワークを流れるデータ)が発生してから遮断するのでは遅い。何が何と通信する必要があるのかを決めた上で、アラートのポリシーを設定し、監視しておくべきだ。

2.インフラの老朽化

 老朽化したITインフラの存在も課題になる。7〜10年前に発売されたネットワーク機器を使用している企業は珍しくない。そうした古いネットワーク機器をゼロトラストに活用できるとは限らない。

 古いネットワーク機器を使ってゼロトラストのネットワークを構築できる業者も存在する。だがこうした業者に依頼する場合、導入に時間と手間がかかり、ネットワーク機器を更改するよりも高くつく恐れがある。

3.チーム間の連携

 ネットワークを更改するに当たっては、チームメンバーの協力が欠かせない。LANやWAN、データセンターネットワークを個別に運用してきた企業の場合、それぞれに担当のメンバーがいることは珍しくない。ゼロトラストによるネットワークに移行すると、チームメンバーの職務内容や目標、仕事量や求められるスキルセットが一変する可能性がある。それが新しいネットワークに移行する際の妨げになる。

 移行を成功させるためには、

  • 説得力
  • 教育
  • 明確なビジョン
  • モチベーション管理
  • 方針の一貫性
  • リーダーの目的意識

が必要だ。担当者は、旧来のシステムを維持しながら、新しい運用手法を考え、新しいスキルを身に付ける必要がある。それにはある程度の時間がかかる。

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